私と兄は1歳違いで、まるで双子のようだと言われるぐらい仲が良かったのです。
雷の夜には、兄のベッドに潜り込むこともありました。
あれは、私が17歳の時です。
その日も雷がひどくて、私は兄のベッドに潜り込みました。
兄は寝ぼけていたみたいで、私をしっかりと腕に抱いてきました。
ふと、目を覚ました兄が驚いたように起き上がります。
「自分の部屋に戻れ」
「嫌だ」
と、押し問答を繰り返し、結局は兄が折れました。
小さい時には、2人とも小柄だったのに、高校生になった頃から兄はどんどん背が伸びて、私との身長差は10センチほどもありました。
「あんまりくっつくなよ」
「なんで?」
狭いベッドの中で、私たちはまるで子供に戻ったみたく小競り合いを始めました。
不意に、兄の手が私の胸に触れました。
その瞬間、気まずい空気が流れました。
暗闇の中で、私たちはかなりの時間見つめ合いました。
キスをしたのは、とても自然な流れに思えました。
触れるだけのキスが次第に深くなり、私たちは互いに気がついてしまいました。
なぜ、年頃を迎えても互いに恋人を作ろうとしなかったのか。
それは、互いを既に意識していたからです。
「だから、部屋に戻れと言っただろ?もう、止まらないぞ」
私のパジャマを脱がしながら、兄が言いました。
暗闇なのに、兄の顔がハッキリ見えます。
私の知らない、男の顔をした兄が。
私は、何を答えずに目を閉じました。
ブラはつけていなかったので、すぐに兄の指が乳房をまさぐります。
円を描くように揉みながら、時々首や鎖骨にキスをしてきて、くすぐったいような気持ちになりました。
不思議ですが、嫌だとか気持ち悪いとかは全然思いませんでした。
乳首を指で弄られたり、舌で舐められた時には、恥ずかしくて逃げ出したくなりましたが、大好きな兄がしていると思ったら平気でした。
やがて、兄の指がショーツの中へと入り、アンダーヘアーをさ迷います。
「昔、お風呂に入った時にはなかったよな」
「お兄ちゃんも、でしょ」
そんな昔を思い出しながら、私と兄は引き戻せない最後の一線を越えました。
兄の指がゆっくりと中を愛撫し、私も兄の性器を握りました。
初めて触れる男性の性器は、とても熱くて太いもので、私はこれからどうなるのだろうという不安を感じました。
「もっと、指を早く動かしてみて」
「う、うん。あっ、お兄ちゃん、イッちゃう」
互いにビクビクしながら達しました。
「オナニーとか、してた?」
「聞かないでよ。そんなこと」
私が恥ずかしさのあまり横を向くと、兄は布団の中で私のパジャマと下着をずらし、片足を軽く上げました。
そして、ゆっくりと勃起した性器を押しあてきて、軽く擦ってきました。
「あっ。やだ、なにしてんのっ」
「気持ち、良くない?」
「気持ち、いいけど」
私は、あまりにも生々しい感触に、ギュッと目を閉じました。
荒い息づかいが聞こえてきて、兄が再び達します。
入り口に、濡れた感触がありました。
「入れてもいいよ」
と、私が言うと兄は途端に体を強ばらせました。
「後悔するぞ」
「しないもん。だって、お兄ちゃんだから」
「痛いって聞くぞ」
「平気だってば」
「しょうがないな」
兄は、ため息をつくと布団の中へと潜っていきました。
次の瞬間。
アノ部分にネロッとした感触がして、私は兄に舐められていることに気がつきました。
「お兄ちゃんっ。それは、やだよっ」
足を大きく広げられ、兄の舌が私の襞をなぞったり、吸ったりしてきて、私は声を押さえるのに必死でした。
もし、私と兄がこんなことをしているなんて知れたら、両親はかなりショックを受けてしまいます。
「今夜は、やっぱり指だけにしよう。コンドームないから」
兄は残念そうに言って、私の中を指で何度も愛撫してくれました。
私も兄の性器を指で触れて、兄の精液で指を濡らしました。
私と兄は、その日から単なる兄妹ではなくなりました。
誰にも言えませんが、恋愛関係にあります。
毎夜のように互いの身体に触れ、兄がコンドームを購入してからは、セックスもするようになりました。
指でずっと弄られていたせいか、意外なほどすんなり入って、私は心も身体も満足しました。
二十歳になった兄は1人暮らしを始めて、私はその部屋に頻繁に泊まりに行っています。
両親や親戚からは、仲のいい兄妹だといわれますが、その度に私たちは罪悪感を感じてしまいます。
だって、まさか兄の家に泊まりに行く度に私が兄に抱かれているなんて、誰も思ってはいないでしょう。
兄は、法的に認められないけれどと、婚姻届まで用意してくれました。
今でも、雷が鳴る中で兄と過ごした淫らな時間を思い出す時があります。
まるで、体を重ねることが自然のように、キスをしたり肌をまさぐったり、深く考えることなく一線を越えました。
そのことを後悔したことは1度だってありません。
兄に抱かれる度に、その気持ちは強くなり、私は他の男性と恋愛をしたり、結婚したりはできないだろうと感じました。
それは、兄も同じです。私たちは、こうこるべくしてなったのだと、互いに納得をしています。