俺がまだ学生だった時のこと、友人との会話でふと周りの男子には彼女が居て、大人な体験を済ませている奴も少なくないことを知った。
それまでは、誰かとヤりたいとそこまで強く思わなかったが、その事がきっかけで急に興味が湧いてくるようになった。
彼女とヤった話、セフレとヤった話など、耳にはするものの実際に経験できる機会もなく、俺は欲求不満な生活をしばらく続けた。
そんなある日、俺は昼休みに人気のない校舎裏で一人黙々と弁当を食べる女子生徒を見つけた。
近づいてみると、その女子生徒は俺と同じクラスの斉藤という生徒だった。
日頃から物静かな子で、言葉を交わした回数も片手で足りるほどだ。
「いつも一人で食べてるの?」
「…うん。」
か細く可愛らしい声で短く返事をする斉藤の隣に座り、俺は追加で話しかける。
「こんなところで一人で食べてたら寂しくない?」
「…そんなことない。私、一人好きだし。」
おどおどとしながら弁当の中身をつつく斉藤の横でしばらく黙って座っていた俺だが、すぐ隣に座っていると斉藤から女の子特有の甘い香りが漂って来た。
正直、その時の俺の心の中では、欲望に塗れたこの子を襲いたいという気持ちと、それを反対する理性とがぶつかり合っていた。
「…ご馳走様でした。」
ちょこんと手を合わせて呟く斉藤の横顔は、普段のイメージとは少し違ってものすごく可愛く見えた。
その瞬間、俺の中の欲望が理性を抑え込んで膨れ上がる。
「きゃっ…!」
気がついたら俺は斉藤をその場で押し倒してしまっていた。
「……。」
驚いた表情で目をパチクリさせている斉藤に俺は後に引くことも出来なくなって、騒がれるのも困るので彼女の口を自分の口で塞いだ。
初めてのキスがこんな形なのはどうかとも思うが、それよりも今はこれからどうするか考えるので頭がいっぱいだった。
何をどうしようかと考えていると、斉藤が目をつぶったまま俺の舌に自分の舌を這わせてきた。
後悔と罪悪感で萎えていた俺の息子は、斉藤のその行動一つで無責任にも再び反り返る。
「な、なんで…。」
「…なんでって、これってそういうことでしょ?だったら、こうした方がいいのかなって。」
この状況でも顔色ひとつ変えない斉藤。
最初から変わったやつだとは思っていたが、全く動じない彼女の態度に俺の罪悪感は完全に麻痺していた。
斉藤の制服を捲り慎ましい胸に触れる。
しかし、彼女は一切反応を見せなかった。
スカートをずらし可愛らしい下着の中に手を突っ込んで、彼女の大事なところに触れた。
「…あ。」
手が触れた一瞬だけ、斉藤は目に見えて不安な表情を見せ、小さく声を出した。
「は。初めてだから…乱暴しないで…。絶対抵抗しないから。」
少し震えた声に俺は黙って頷き、生まれて初めて女の子の割れ目に触れた。
モチッとした感触の二つに割れた肉の間に指を埋めると、途端にヌルヌルの愛液が俺の指を肉の中へと誘った。
「熱…。」
咄嗟に出た感想はそれだけだった。
女の子の秘部に初めて触れた感動を軽く塗り替えてくるくらい、彼女の秘部は熱を帯びていた。
クチュクチュといやらしい音をたてながらしばらく愛撫した後、俺は自分のモノを取り出して斉藤の秘部に押し当てた。
「うぅ…。」
うめき声の様な声を漏らしながら俺のモノを受け入れてしまった斉藤。
破瓜で彼女の膣口からは真っ赤な血が流れ、苦痛に顔を歪めながらも必死に抵抗せずに受け入れてくれている。
「なんでそこまで抵抗せずにいられるんだよ。無理やりヤられてんのに。」
「…こ、こんな状況でいうことじゃないんだけどね、わ、私…君のことが好き…。好きな人からのお誘いって…断らないものじゃないの…?」
俺は呆気に取られた。
俺のことが好きだから襲われても抵抗しないとか、正直理解が出来なかった。
しかし、この数分で俺の中のこいつの認識も変わっていて、危なっかしくて訳のわからないやつだけど、どこか愛らしくも思っていた。
「もっとちゃんとした形でこういうことしたかったな。」
「…そうなの?」
何を言っているか分からないと言いたげな表情で小首をかしげる斉藤。
その表情は俺の欲情をさらに煽る。
「悪い。ちょっと激しくする。」
「…うん。」
目を閉じて備える斉藤に俺は夢中で腰を振った。
学校の敷地内でクラスメイトを犯しているこの状況は、バレたら完全に人生が終わる。
しかし、俺には腰が止められなかった。
「あぁ、イク…!」
俺は斉藤の体を強く抱きしめて、彼女の中に俺の欲望の塊を吐き出した。
小刻みに震える彼女の体はさっきの動きで達したことを物語っていて、その表情はどこか満足げなものだった。
「ご、ごめん。俺…つい中で…。」
「大丈夫…。普段から薬飲んでるから…多分。」
なんとも曖昧な返事に俺は不安になったが、いつもよりも明るい表情を浮かべる斉藤になぜか安心した。
そんな事件を起こしてから約10年。
俺はこうして体験談としてそんな経験を書いているわけだが…。
「…ご飯できたよ。」
「おう。すぐ行くわ。」
あの事はある意味いい思い出に出来そうだ。