・プール一番乗り
中学2年生の夏、僕はプールに一番乗りしたところで、今日は体育の先生が休みで、体育館で自習になっていたのを思い出した。
早とちりの恥ずかしさのまま戻ろうとした時。
「……ぃ……」
遠くからかすかな声がするのに気付いた。
女子更衣室の方だった。
「……だれか、いませんか……」
助けを求める声だった。
抵抗感はあったが、他に誰もいないなら仕方がない。
思い切って女子更衣室のドアをあけ、中に入る。
「誰か-、誰か来て下さいぃ」
そこにいたのは、クラスメイトの名取さんだった。
・涙目の彼女
彼女は水着に着替える途中だったようだ。
「ようだった」というのは、着ているのが下半分で、本当のところ着ているのか脱いでいるのか分からなかったからだ。
水着の端が、下のロッカーの扉の角に引っかかって、身動きが取れない状態になっていた。
「名取さん」
「あ」
彼女は僕を見て、ホッとした顔になる。
「動かないで」
僕は後ろに回る。
ロッカーの扉の角に出来た亀裂に、水着はがっちりと食い込んでいた。
揺さぶりつつ引っ張った末に、肩部分を破りながらもようやく水着を外す事が出来た。
「……良かったぁ……誰も来なくて、どうなっちゃうかと」
彼女は涙目でお礼を言う。
「いつも優しくしてくれて、ありがとう」
けれど、僕はさっき目に入った彼女の胸ばかりが思い浮かんで、彼女の声が入って来なかった。
中学に入ってから急激に育ち始めた彼女の胸は、水着になると一層強調された。
「授業、自習だったぞ。忘れてた」
「あ、そっか。私ったらどうもドジで」
彼女が笑った時。
さっき破れかけていた水着の肩部分が、ついに完全にちぎれた。
抑え付けられていた胸が勢いよく飛び出してくる。
初めて見る身内以外の生の大きなおっぱい。
少し抜けている事もあるけれど、柔らかい笑顔でいつも接してくれる名取りさんの。
何度、オナニーのネタにしたか分からない、彼女の柔らかそうなおっぱい。
止まらなかった。
・健康な肉体に旺盛な性欲
僕は彼女に抱きつき、胸に顔を埋める。
「あ」
そして乳首を吸い始める。
反対側の胸も少し水着をずらすだけで簡単に外に出た。
完全に自由になったおっぱいがゆさりと揺れる。
「そんなとこ、恥ずかしいよ」
囁くような声。
抱きしめた腕は、振り払われてもいない。
目が合う。
僕は彼女の唇にキスをする。
「私の事、好きって事で、良い?」
「うん……前から」
「前から……ふふっ」
彼女は笑ってキスをし返す。
「良かった。おっぱい見て好きになりました、は、ちょっと嫌だもんね」
破れた水着を足首までおろす。
「私も……あなたが好き。好きな人同士がする事、して」
僕はまたおっぱいにしゃぶりつく。
同時に右手を伸ばし股間に触れる。
陰毛が、ぞりぞりと指に触れる。
「切らないと、はみ出しちゃって。恥ずかしいんだ」
「可愛いよ」
僕はおっぱいから口を離し、腰を伝い陰部に唇を這わせる。
「ふぁっ……」
彼女はずり落ちるように座り込む。
「あなたの、もぉ……」
求められるまま、僕は舐めながら彼女の顔の前に自分の股間を向ける。
水泳パンツがずらされて、勃起しきったものが飛び出す。
「うわ……私でこんなになるんだ」
優しい指づかいで、亀頭が露わにされていく感覚。
「ふふ、漫画と同じ」
柔らかい感触がある。
「そういうの、読んで、するの?」
「そ、そんなにしないよ、1回だけ」
「1日1回しかしないの?」
「え、ええと、朝晩だけ」
恥ずかしそうな告白に、一気に勃起が増した。
「我慢出来なくなったら、言いなよ」
「うん……ありがと」
ぴちょぴちょと音が聞こえ、刺激が増していく。
それはすぐにじゅるじゅると涎と吸引の音になる。
僕も一心に彼女を舐め、こする。
「んぅっ」
うめき声のような声がして、彼女の身体が震える。
ほとんど同時に、僕も射精していた。
その後、僕と彼女は付き合い始めた。
自己申告の通り、彼女の性欲はかなり強かったが、意外にも貞操観念は強く、処女で初夜を迎えたほどだった。
その頃には、僕が触れていない場所は奥ぐらいのものだったから、それが「初夜」なのか、彼女が「処女」に相当するのかは、若干の疑問があるが不満は全くない。