『恐ろしくスパルタな陸上部』
俺が通っていた中学校は部活が厳しいことで有名だった。
おまけに全ての生徒が運動部に所属していなければならないという規則まであった。
例えばある運動部を辞めたいとしたら別の運動部に移るという形を取らなければならないし、文化部はあれど運動部との兼部という形でしか活動することはできない。
そんな環境だったので運動部は程度の差こそあれどこもスパルタだった。
今だったら間違いなく問題になるであろうしごきや体罰も当たり前。
深夜までの練習や土日祝の練習も当然のようにあった。
とはいえ辞めて他に移るという選択をする生徒は(一学期の一年生以外は)ほとんどいなかったし、部活での絆は強固だったと思う。
無論、多くの部がそれなり以上の実績を残していたことは言うまでもない。
おまけにこれには中学生のやんちゃを防止する効果もあっただろう。
『猥談という潤滑油』
とは言ってもやっぱり中学生だって人間。
息抜きなしでひたすら練習に打ち込まされたらストレスも溜まるというものである。
特にうっぷん晴らしのサンドバッグがいない1年生は大変だ。
おまけに雑用が多いうえに先輩たちの世話だってしなければならない。
そんな1年生の数少ない娯楽と言えば猥談である。
同じくハードなトレーニングに勤しんでいる女子たちを見て誰がオッパイがデカいだとか、誰とヤりたいだとか……
フェラチオや顔射などAV由来の話題も少なくなかった。
また、エロい話題は上級生とのコミュニケーションに使いやすいという点も1年生にとっては都合が良かった。
共通点の少ない先輩たちとの会話で何度これに助けられたことか!
『義務セックス』
ともあれそういう文化があったためか、誰と誰がいつどこでヤっただとか、その時のプレイはこうだっただとかそういう話はあっという間に広まってしまう。
言い換えれば、特に恋人同士というわけでなくても流れでセックスなんてことはそれほど珍しいことではなかった。
例えば俺の場合、初めて学校でヤったのが中1の夏の時。
確かあれは7月の日曜のことだったと思う。
先輩の悪ノリもあって俺は同級生の美穂ちゃんとヤった。
美穂ちゃんは小柄で短髪、大人しい性格の女の子。
しかしこういう環境の中にいたためか、わりと抵抗なく体操服の下とパンツを脱ぎ、教室にあった机にひじをついてお尻を突き出す体勢を取り、セックスに備えた。
まあ、先輩命令はいついかなる時、どんな状況においても絶対という鉄の掟もあったからかもしれない。
ともあれ女子がそうしたのなら、男子がそこに挿入するのもまた絶対に達成されるべき義務であり、失敗は許されないということは言うまでもなく明白だ。
俺は先輩からゴムを借り、ローションを借り、それを使いつつ美穂ちゃんの中に挿入した。
『卵が先か鶏が先か』
前戯も愛も何もないセックスのためか、ローションを使っていたとはいえ美穂ちゃんは痛がった。
それを見て俺は美穂ちゃんをしっかりとつかみつつ、ゆっくりとピストン運動をした。
ところが、周りから感じる冷ややかな視線……
こういう時、男たるもの豪快にパンパンいかなければならないということなのだろう。
観念した俺はローションを追加し、激しく、情熱的かつ本能のままに美穂ちゃんを突いて突いて突きまくった。
美穂ちゃんの荒い息遣い。
肉体と肉体がぶつかり合って出るパンパンといういい音。
ゴムの中でじんわり出てくる我慢汁……
激しい動きはやがて強い快感に変わっていき、ひどく抑圧されていた俺を襲った。
そして、そうなれば……
ドクン。ドクン。ピュッ、ピュッ……
後に来るのは盛大な射精。
俺は美穂ちゃんの膣の中で、タマの中身をこれでもかというほど出し切った。
なお、美穂ちゃんとはその後付き合うことになったのだが、同じようなやり方で成立したカップルは陸上部には多かった。
恋人になったからエロいことをするのか、エロいことをしたから恋人になるのか……
まあ、少子化にはこういう引き合わせも悪くないのかもしれない。