１．家族で温泉
秋の連休に、僕たちは家族旅行で温泉旅館に来ていた。
両親が晩酌つづけるのに見切りを付け、僕と姉は隣の寝室でテレビを観る。
寝室２つとリビングに家族風呂まで付いた、豪華な部屋だった。
２２時を回った辺りで、観たい番組もあらかた終わってしまった。
「――まだ眠くなんないね」
旅館の浴衣姿の姉が言う。
着慣れていないせいで、胸元がはだけている。
「……ん」
目を逸らしぎみに、僕は曖昧な返事をする。
「お風呂でも入ろうか」
姉は内風呂の方を指さした。
２．家族風呂に家族と入ろう
僕と姉は、内風呂に入る。
お湯が掛け流しになっていて、空は開いた露天風呂だけど、内庭と塀以外は何も見えない。
「何年ぶりかなー」
嬉しそうに言いながら、姉は湯につかる。
「２年ぐらいだよ」
僕も同じ湯船に入っているけれど、洗い場に向いた縁にうつ伏せによりかかって、床ばかり見ている。
「良いお湯だねー」
「同じじゃない？」
「……ねえ」
ぐっと肩を掴まれた。
「話をする時は、こっち見てくれないと寂しいでしょ」
無理矢理姉の方を向かされる。
２年ぶりに見た、６歳上の姉の裸。
胸はすっかり大人の女性のように大きくなっていて、ネットの画質の粗い動画なんかよりずっと綺麗だった。
白い腰からお尻にかけてのラインと、股間の黒い影がお湯越しにもはっきり分かった。
何とか抑えていたものが、一気にそそり立つ。
慌ててタオルで隠そうとする。
「そっかぁ、大人になったんだね」
タオルをかけてもこんな勃ち方じゃ何にも隠れない。
「ね、ちょっと触ってみていい？」
姉が両手を合わせて拝むポーズをとる。
いつも優しくて、小さい頃から面倒見てくれた姉の願い事を、僕は断る事なんてできない。
３．家族風呂で家族に入ろう
姉は僕の股間からタオルを取る。
お腹にくっつくほど反り返ったものが、ぶるんと震える。
僕の目は股間に伸びる姉の指先と、たぷたぷ揺れる胸との間で定まらない。
指先が触れ、びくりと震える。
「痛い？」
「ううん、気持ち良い」
指先が絡みつくと、また１つ興奮の段階があがって、一層股間が張り詰める。
「カチカチだぁ」
姉の指が優しくなでる。
片手から両手になっていく。
「ふふっ、可愛い」
「……子供じゃ、ないから」
可愛いと言われて、急に頭に血が上る。
「可愛いって、大好きって意味に使うんだよ？ 男の子が使うときとちょっと違うよ」
「じ、じゃあ、姉ちゃん、可愛い」
「あれ？ どっちの？」
僕は姉を抱きしめる。
抱きしめつつ片手を弛めて、身体をまさぐる。
首筋、鎖骨、腋、乳房、乳首、腰回り、股間。
唇を合わせると、姉の舌が僕の舌に絡まった。
勃起したものを掴んだまま、姉は自分のに誘導する。
ぬめりを感じつつ、中へと入っていく。
湯の熱のまま柔らかな身体に埋もれていく感覚。
腰を動かしたと思った時には、果てていた。
４．双方好きなら大丈夫
随分長い事、繋がったままだった。
ゆっくり引き抜くと、糸を引いた精液が、湯に流れた。
「約束守ってくれてうれしいよ」
「約束？」
「お姉ちゃんをお嫁さんにしなさい、って言ったら、うんって」
「それ何歳の時？」
「４歳」
「ちっとも覚えてない」
「えー、ひどい。でもまあ、結果オーライだよね」
とりあえず、僕が罪悪感を抱く必要はなさそうだった。
最近、また同じ宿に泊まってみたら、内風呂は使えなくなっていた。
姉は残念がりながらも、写真は何枚か撮っていた。
どういう説明で人に見せるのか少々不安ではある。
