・体育委員
中学1年の時、僕は体育委員になった。
その日の放課後、体育用具の整理片付けをしていた僕は、ロイター板を倒して手首をくじいてしまった。
保健の先生は別の用でいなくて、手当をしてくれたのは、新任の女性体育教師の並木先生だった。
「大丈夫か?」
心配そうな声と顔は、いつものちょっと怖い先生と全然違って見えた。
「いつも真面目に頑張ってくれてるから、頼みすぎた。ごめんな」
ジャージ姿の先生の胸元を見てるうちに、僕の股間は勃起し始めてしまった。
ズボンの中で痛いぐらいに。
「……あ」
「痛むか?」
僕の家は厳格な方で、エッチな媒体に触れる機会がなかった。
僕にとって勃起は、不定期に股間が目立ってしまって恥ずかしいだけの、謎の現象だった。
「その……ここがなんか、つっかえて」
だから、恥ずかしいとかいう感情も薄いまま、股間を指さしていた。
・性教育補習
先生は僕の顔をまじまじと見てから、顔が真っ赤になっていく。
「え、あ、ご、ごめんなさい」
「ん……まだ、知らない?」
先生の声は上ずってた。
「分かるんですか、治せますか!?」
僕は勃起には結構困っていたから、思わず聞き返した。
「……知識は、うん……その……触って、良ければ」
「はい、お願いします!」
先生はベッドのカーテンを引いた。
「あの……これ、ね」
先生はベッドに腰掛けた僕の、産毛しか生えてない、まだ剥けてないものに指先で触る。
「ぅ……」
「赤ちゃんの事。小学校の時に、習わなかった?」
思い出せない。
頭なんて回らない。
「えっと、赤ちゃんの……えと」
先生が両手で包み込んだ。
「ひっ!?」
「出し……方、多分、こう、だから」
先生は次に僕をぎゅっと抱きしめた。
ジャージ越しの胸が押しつけられると、どんどん股間が脈打って行く。
「せんせぇ……」
「いっぱいこういうのすると、スッキリする、から。覚えるん、だ」
先生は僕の前に跪き、僕のを掴んでから、左右に振ろうとする。
「痛」
「あ、そ、そうだよね」
少し僕の顔を見上げてから、先生は。
僕のを口に含んだ。
「ぁは……」
ちゅぅ、ちゅぷ、と、音がする。
温かいヌルヌルした中で優しく吸われる感触。
皮の内側に入り込む舌先。
「でちゃう、おしっこ出ちゃう、よ、先生、先生!」
引こうとする僕の腰を、先生がしっかりと抱きしめた時、僕のそれが大きく震えて、一気に射精する。
「ん、んんっ……んくっ……」
先生の喉が鳴った。
・性交の実践
僕はそのままベッドに仰向けに倒れる。
「ごめん、止まらな……」
先生は覆い被さってくると、いきなりキスをしてきた。
ぎゅっと抱きすくめられて、真上に乗っかられて、僕は抵抗する事が出来ない。
先生のキスは、僕の口の中を舐め回し続ける。
そのうちに、収まった筈の股間が膨らんで来る。
その頃には、僕も先生の舌に自分の舌を絡めていた。
そうするうちに、僕の股間が何か温かで柔らかいものに包まれた。
「ぁぁあぁっ……」
先生は腰を打ち付けて来る。
何度も、何度も、そして。
「あ、くぅ……」
僕が果てるのと同じぐらいのタイミングで、何とも言えない声を洩らして、先生は身体の力を抜いた。
・Uターン
その後、僕と先生は、人目を忍んで何度か身体を重ねた。
卒業したら結婚するんだって、就職を選ぼうとしたら、親に散々説教されて、結局高校と大学にも通った。
卒業・就職した今は、披露宴でするなれ初めの話を、一体どう捏造しようかと、一緒に頭を捻っている。