『夏の日、森の中で』
あれは20年以上も前の、とても暑い夏休みの日のことでした。
ごくごく普通のやんちゃ坊主だった私は、数人の同じくやんちゃな友人たちと共に近所の薄暗い森の中で、男子にはちょっと刺激的な本をこっそりと読んでいました。
今思えば、その中身はその手の本としてはわりと普通のものだったと思います。
きれいなビーチでビキニを着て読者にお尻を向けるポーズをとる女性モデル、ちょっとパンツが見えているきわどい服装で恥ずかしそうにしている素人、スクール水着を着てプールサイドで股を開いた体勢で写真に写っている若いネエちゃんなどなど……
とはいえ、男子たちを興奮させるには十分過ぎるものでした。
スマホどころかケータイすらまともに普及していなかったあの時代、悪ガキたちは目を皿のようにしてじっくりと本の中身を脳みそに焼き付けたものです。
ちなみに、こういったことは今はどうかは分かりませんが、当時の男子にとってはわりと普通のことでした。
また、当時は表向きは「エロいことはけしからん」としつつも裏では「エロい知識や体験をたくさん持っている奴が一番偉い」というような結構ベタな風潮がありました。
無論私たちだけでなく、ほとんど全ての男子が「ナマでエロエロな体験をしたい」と願っていたと思います。
ところがたいていの男子はその機会には恵まれませんでした。
なぜなら女子たちは生真面目に「エロはいけないことだ」と考えていたからです。
また、他の地域より比較的女性の教師が多かったことも関係しているかもしれません。
『姉に頼み込んで……』
とはいえ男子の欲望とは恐ろしいもので、機会が無くとも積極的にそれを作ろうとします。
私の場合は愚直なことに、姉に真っ正面から何度も頼み込みました。
ちなみに姉はちょっぴりぽっちゃり体型で、胸はなかなかの大きさ。
髪は長髪、身長は標準くらい、服装は派手過ぎないフェミニンなものが好きといった感じでした。
また性格はどちらかというと大人しい方で、姉弟仲はまあ普通だったと思います。
それはさておき最初は困惑していた姉も、ちょっとだけならということで結局はOKをくれました。
そして、女の子とヤる時のやり方を教えてあげると言ってくれました。
これに私は大喜び。
午後のクソ暑い中森で長い間を過ごし、体力をかなり消耗していたはずなのにこれで急激に元気になったことを覚えています。
『姉貴、何でそんなに色々知ってたんだ……!?』
その時はちょうど両親はいなかったので、姉は私を風呂場に連れて行って汗にまみれた私を丹念に洗いました。
髪や背中はもちろん、ふだんなかなか洗うことのないチンポの皮や亀頭の裏まで……
その時私は、幼い頃姉と一緒にお風呂で水遊びをしていたことを思い出していました。
その時のことは姉も覚えていたようで、懐かしい話に花が咲く、良い時間を過ごすことができました。
お風呂から上がった後は身体を拭いて爪切りをしました。
両手の爪はもちろん、両足の爪もしっかりと……
姉曰く「口の中を爪でひっかかれたら痛いでしょ?だからちゃんとしっかり切っておいてね」とのこと。
しかし本物の女性器を見た事がない当時の私にはその意味はまだよく分かりませんでした。
ともあれ、私はこれでやっと本番に入れると思いました。
しかし、姉はまだ早いと言います。
前戯というものをして、しっかりとアソコが濡れてからゴムをして挿れるんだよと。
ちなみに姉はゴムを少なくとも10枚くらい持っていましたし、あんまり濡れなかった時のためにとローションも持っていました。
いやはや、こういうものはいったいどこで手に入れたのか今でも私には分かりません。
それはさておき、姉は私にゆっくりと頬や胸、脇腹といった場所を10分ほどなでさせ、それからやっと女性器への刺激へと移りました。
初めて見る女性器は確かに口のように湿っていて、男からはすることのない不思議な匂いがしました。
もちろん、そんなのを見せられて息子が興奮しないわけがありません。
ゴムを付けて女性器の中へとぬるりと、ゆっくりと入っていった息子は、快感のあまりすぐさまドクン、ドクンと精液を吐き出しました。
しかし、若い男女の営みがそれで終わるわけがありません。
しばらく休んでもう一度、今度はゆっくりと身体を動かし、息子をピストンさせ、これまた10分ほどかけて射精へと至りました。
最初だからか一緒にイクことはできませんでしたが、相手の様子を見ながら一緒にイクのを心がけるようにするといいなんて姉は言っていました。
そんなのがあまり頭に入ってこないほどの快感にしばらく呆然としていましたが……
ちなみに、姉とはその後も何回かこっそりとエッチなことをしました。
それにしてもこんな知識、いったいどこで身につけたんでしょう……?