【憧れの先輩】
当時、中学生だった私は、卒業生の先輩に一目ぼれをした。
一足早く高校に進学してしまった先輩に早く追いつきたくても、それは無理な話で。
先輩は女子に人気があった。
ジャニーズ顔で、背が高く、色白で、優しい先輩だったから後輩とも親しく話してくれていた。
そのせいで、バレンタインデーにもなるとチョコレートやプレゼントをたくさん貰うので、帰り道には紙袋を二つぶら下げて帰っていく姿を見た。
私は、その姿を見て「私なんかがチョコをあげてもあの袋の中に埋もれるだけ」と諦めていました。
しかし、先輩の親族が同級生にいたので聞いてみると「一個、一個丁寧に手紙も読んだり、チョコも食べてるよ」と言うではないか。
それに「ああ見えても、シャイで彼女いたことないし」という心ときめくワードばかり。
私にも、付き合えるチャンスがあるんじゃないか?と薄っすら希望を持った瞬間だった。
【アプローチ】
私は、バレンタインデーにチョコレートを渡せなかったのでホワイトデーにクッキーを焼いた。
可愛くラッピングもして、手紙も添えた。
手紙には「好きです」とシンプルに一言だけ。
高校の前で待ち伏せして、先輩が出てくるのを待っていたんです。
なかなか先輩は出てきません。部活なのか?もう帰ってしまったのか?不安になりながら待っていると雨が降ってきました。
校内に入る勇気はないので、門の前でじっと待っているとドラマのように傘を持った先輩が駆け寄ってきてくれたんです。
「どうしたの?」と顔を覗き込まれただけで心臓がバクバクです。
黙って、小さな紙袋を先輩に手渡すと逃げるように走って帰りました。
迷惑だったかもしれないと後悔の念に押しつぶされそうになっていると携帯が鳴りました。
【夢が現実になった】
「少し会えない?」という短いメール。
私は、メッセージカードの裏にメールアドレスだけを書いていたので連絡をくれたみたい。
近くの公園で待ち合わせをして何を言われるのかドキドキしていたら「付き合って欲しい」「俺も好きだった」という言葉に感激して思わず泣いてしまいました。
【二人で大人の階段をのぼっていく】
キスをして、初エッチを先輩の部屋でした。
お互いに初めてだったけど、幸せなセックスだった。
私たちは、若いからセックスというものに憑りつかれたように毎日求め合っていた。
地元でお祭りがあり、先輩の友だちと私の友だちと10人近くで出かけたんです。
お祭りが終わっても、私たちの高揚は収まらずコンビニで大量の花火を買って公園で遊んでいた。
すると先輩はちょっと悪い顔になって「二人でばっくれよう」と。
そのまま向かったのは先輩の卒業した中学、私がまだ通っている中学校。
以前から、何者かが校舎やプールに侵入していると警備を強化したという話は聞いてた。
「もしかして?」と聞くと「あ、俺ら卒業生がやった」と。
プールの柵を乗り越えて、二人で脚をプールの中に入れてみた。
先輩はハーフパンツだからいいけど、私は浴衣なのでほんのつま先だけ。
ぬるいプールの水と、月が映るプールがロマンチックで何も言わずにキスをした。
そのままセックスしたい気分だったけれど、浴衣だから諦めて先輩のアソコを口に含んだ。
切なそうな吐息とプールの水の音を聞きながら先輩はイッた。
二人でまったりしていると、後ろの更衣室から物音がしたので行ってみるとさっきまで花火をしていたはずのメンバーの二人が立ちバックで腰をふっていた。
私たちの後をつけてきて、見ているうちに興奮して更衣室に入ったらしい。