【来週はコスプレの宴会があるとだまされて】
「来週はコスプレの宴会があるから、お前はキャバ嬢の格好をしてこい」。
あるとき僕はサークルの先輩からそういわれ、「これは大変だ」と思いながら、急きょキャバ嬢が着るようなドレスを借り、女子の友達何人かに頼んで化粧をしてもらい、宴会の会場へと足を運びました。
「みんなどういう格好をしてくるんだろう?」と思っていたら、コスプレの宴会でもなんでもなく、サークルの他の仲間は、ごく普通の格好で集まってきていました。
会場はホテルの小宴会場で、この日は近隣の大学の同系サークルの学生たちも集まることになっていたのです。
「げげーっ、だまされたかも‥‥」。
そう思った時点では、時すでに遅しで、僕だけがド変態のような服装でした。
みんなお洒落な格好をしているのに、僕だけが変態ちっくな女装だなんて。
僕は「お前はキャバ嬢の格好をしてこい」といってきた先輩に対して、「一体何なんですか? 僕をだましたんですか」と食ってかかりましたが、先輩は「まさか真に受けるとは思わなかったよ」といって、腹を抱えて笑うだけでした。
結局、僕はそのままキャバ嬢の格好で宴会に参加しました。
途中からわざとおどけて「あーら、いらっしゃい。あなたって素敵ねぇ」なんていいながら、思いっきりおどけてみせたら、それが結構大ウケでした。
【二次会で人気者になった僕は】
二次会は一部のノリのいい学生たちに誘われてカラオケに行きました。
「もうどうにでもなれ」とばかりに、僕はキャバ嬢の格好をして、アイドル歌手のヒット曲を歌いまくりました。
歌って踊って、僕はみんなの拍手喝采を浴びまくりました。
「今日は見事にだまされたけど、こんな気分のいいこともあるもんだな」と思い、ちょっと気をよくしていた僕は、他大学の女子学生から「このあと私たちの寮へ遊びにきませんか」と誘われました。
僕は「もちろん!」といって大喜びをしました。
【大学の女子寮でおもちゃ扱い】
二次会が終わると、僕は女子学生らと一緒にタクシーに乗って、彼女らの寮へ遊びに行きました。
冷静になって考えてみると、そこは女子大学の寮でした。
「こ、これはまずいかも‥‥」と思った僕は、彼女らに「やっぱり僕は帰るから」と告げましたが、「今さら何をいってんの! 同じ女子なんだから大丈夫よ」といって、半ば強引に連れて行かれました。
僕は彼女らの部屋でアルコール度数の強いお酒を飲まされると、ドレスをむしり取られ、あっという間に丸裸にされてしまいました。
彼女らは代わるがわる僕の体に吸いついてきて、まるでおもちゃのように、僕のあそこを触りまくりました。
僕は「や・め・て」といって、ほとんど痴女と化した彼女らに懇願しましたが、許してはもらえませんでした。
サークルの先輩のえっちないたずらひとつで運命が変わってしまった僕。
その後、僕は大学を卒業し、彼女らの呪縛からも解放されましたが、今でも街で女子学生らの姿を見ると、心の中で「や・め・て」とつぶやいてしまいます。