かつて俺はとある地方都市の高校に通っていた。
その街は駅周辺はそれなりに都会で、買い物や遊ぶ所には困らなかった。
とはいえ都心部のように電車網が整っているわけではないので基本的には車社会。
それに高校の数も多くなく、学力のレベルも低くはないが高いと言えるものでもなかった。
その代わりかどうなのかは知らないが、俺のいた高校ではスポーツ熱が凄まじかった。
特にサッカー熱がものすごい。
サッカー部を含め運動部もまた取り立てて実力があるとは言えない状態ではあったが、とにかく気合と意気込みだけは県内でもトップクラスだと思う。
とはいえ、数十年前の昔に比べればずっと大人しくなった方なのだとか……
なんでも昔は生徒全員がサッカー用具を強制的に買わされるなんてこともあったようで。
とそれはさておき。
こんな背景があるので、何かしら運動部に所属している生徒は多かったし、運動部と文化部の見えない格差のようなものも他の高校よりは大きかったと思う。
特にこれは「生徒間の見えない序列」や恋愛において大きく影響する。
例えば文化部だと頭一つ抜けて優秀な男でさえ彼女をゲットするのは簡単ではないが、運動部だと平凡でも何だかんだでわりと簡単に彼女ができてしまう。
もっとも、見た目によるところも大きいのは大人の社会と変わらないが。
ともあれ、運動部補正によって運動部の彼女を得た俺には、未だに忘れられない思い出がある。
それは高1の時の、ある秋の日の夜に起こったことだ。
俺と彼女の部活は違うので普段は帰りの時間が一緒になることはなかったが、この日は偶然にもほぼ同じ時間に帰ることができた。
それもその時の帰宅時間は20時過ぎ。
当時の俺にとって、これはまたとないチャンスに見えた。
運動部にいた人なら誰でも分かると思うが、1年生はありとあらゆる雑用を完璧にこなさなければならないので普通は帰りが最も遅くなる。
つまり少しどこかで待機していれば、学校から人はほとんどいなくなってしまうのだ。
それに、何より練習後で疲れている状態では理性が鈍る。
これは酒を飲むことができない高校生にとってはとても貴重なシチュエーションだ。
なので俺は教室に忘れ物を取りに行く体で、彼女と一緒に教室に行った。
夜の教室は暗く静かだったが、月明かりのおかげで照明なしで歩くのには問題なかった。
だが、俺は疲労で理性が鈍っていた。
教室に入るなり忘れ物を取るそぶりを見せることなく、俺は彼女にヤろうと誘った。
この唐突な話に彼女は一瞬驚いていたが、今までも何度か別の場所でヤっていたからか、教室が月明かりである意味非日常的でロマンティックな状態になっていたためか、幸運にもOKを貰うことができた。
運動をした後の彼女はちゃんとデオドランドで匂いのケアをしていたが、それでも汗の匂いや女の子の匂いは隠しきれておらず、抱きしめ合うとそれはまるでフェロモンのように俺を魅了した。
さらに、パンツを脱いだ時に感じられる彼女のむわっとした熱気。
俺は前戯もそこそこに、彼女にカッチカチになったムスコを挿入した。
そんな状況を前に、もはや本能を抑えることができなかった。
ヤる時に照明はつけなかったが、それゆえにかえって彼女の息遣いや接合部からの音が鮮明に感じられた。
感度もびっくりするぐらいにビンビン。
机に手をつけてお尻を向ける彼女を強くつかみ、俺は夢中になって激しく腰を振った。
パンッパンッ
グチュグチュ……
あまり音を立てないよう気を付けたが、俺には音がとても大きく感じられた。
できるだけ我慢はしていたが、ムスコからはカウパー液が漏れているのが感じられた。
そしてそんなムスコを優しく情熱的に包み込む、彼女の愛液に濡れまくった膣。
そんな状況に俺たちはあっという間に絶頂に達し……
ドク、ドク、ドク、ドク……
ついに射精した。
あまりの気持ち良さに、そしてあまりの疲労に俺は一瞬意識を失いかけた。
その後。
俺たちは少し休んだ後、明日に響かないよう念入りに後片付けをし、教室を後にした。
そして廊下を歩いている時、彼女がおもむろにこんなことを言った。
「(本名)くんのがパンツに下りてきてる……」
その後、しんなりしていたはずの俺の息子は再び元気を取り戻し、ドクン、ドクンと脈打ち始めた。
そして自分のパンツに出しそうという感覚を感じた。
いったいどこまでエロいんだこの子は……