突然の発表で申し訳ないが、筆者は中学生の頃から根っからの腐女子である。
腐女子という言葉や存在に嫌悪感を抱く方も少なくないかもしれないが、知らない方のために念のため説明させて頂くと、漫画や小説等でもちろんイケメンの男性同士が恋人同士となって紆余曲折ありつつも最終的にちちくり合うこと…を、妄想しては喜び、稀に世の中に存在するキャラクターや芸能人などでも頭の中でカップルにしてみたりするような趣味を持つ者。
という認識で良いかと思う。
そんなボーイズラブ(以下、BL)好きの腐女子の私がこれまで幸いなことに何人かの素敵な男性方とお付き合いしてきた中で、意外と男性がセックスの際にそこまで女性に執拗に開発されたことがないというのが乳首攻めだということがわかった。
よく、エッチな男女ものの漫画や動画を見ていても、だいたいは男性が女性の乳首にしゃぶりついてる印象があるが私の場合はそれよりも、中学生の頃からひたすらに読み続けたBL漫画の影響が根強かった。
私の頭の中のきらきらしたBL世界では、男性が(男性に)体を弄られて気持ちよくなっていることが当たり前であり、それが所謂「萌え」なのだ。
そのため、例えばお付き合いしてはじめてのセックスのときでも、ついうっかり男性の乳首を舐めにいってしまうのだ。
乳首責めに慣れてない男性からは最初はかなり驚かれたものだが、回数を繰り返すごとに私の乳首責めに慣れてきて、段々と気持ちよくなってくるそうなのだ。
若気の至りで、ある時お付き合いしていた男性は複数の女性と関係をもつような所謂チャラい男だったときでも、「○○(筆者)に乳首調教されまくったせいで、もう乳首がないと物足りない体になっちゃったよ」とまで言わしめたこともあった。
BL信者の私からすると、乳首を舐めることなんて朝飯前、息を吐くように当たり前のことだと思っていたのだが、そう言われてはじめて、世の中の女性たちは案外そういったことはしないものなのだなぁと感じた。
こんなに疑似BLを楽しめるのに…と、若干ヨコシマな気持ちでいた。
現在はそんな腐女子の私でも有り難いことに結婚しているが、とにかく女性経験が非常に少なかった夫などはもう、完全に私に乳首開発されてしまっている。
現在では夫も、乳首責めなしでは本気で勃てないのではないかと思わされるほど、我々のセックスの中では至極当たり前のルーティーンと可している。
男性の乳首は女性に比べるととても小さいため吸いづらい。
どこまで責めていいものかも力加減はわかりづらいが、私の体感では利き手の方の乳首のほうが感度が高いようで、ある日いつものように乳首を舐めていると突然、夫が射精してしまったのである。
これにはさすがの私も、「BL漫画で見たやつや…!」と驚きを隠せなかった。
何なら、男女もののヱッチな漫画やアニメなどでもよく目にする「乳首だけでイッたね…?」なんて現実ではあり得なさそうだったシーンを地でいった、そんな感覚に陥った。
毎回毎回のセックスで、何ヶ月もかけて私は彼の乳首をここまで強く(?)、調教してしまったのだ。
その奇天烈な状況に私だけではなく彼もびっくり。
自分がそうさせてしまったことなのではあるが、そんなことで射精してしまった自分にもショックを受けていたようだった。
何故なら私の夫はそこまで性欲があるタイプでもなければ、精力も体力も正直言って、全然ない。
漫画のように、一度射精してまたムクムクっと2回戦!なんていうことにはならない体なのだ。
一度出たら、その日は終わり。
工場が稼働するまで一晩おやすみ。
そんな夫が、なんと乳首だけで、一度も体の中心部へ触れることなく、それも1分も舐めてないのにも関わらず射精できるようになってしまったことは大変すばらしいことだが、普通にセックスがしたかった男性としては些か物足りない結果になってしまったかもしれないが、それほど気持ちよくなれるナイスな乳首がここに誕生したということは腐女子的に言わせれば、喜ぶべきことなのかもしれない。
そんな珍事件があってからは、私は夫の乳首を攻めることに関してはかなり腹八分、いや、腹二分くらいで留めるように気をつけている。
言葉には決して出さないが完全に乳首を舐められることを気に入ってしまった夫からすると私のこの、腹二分ストップは少々物足りないかもしれないが、それだけで終わってしまうと女性側の立場としてはさらに物足りないことになるからだ。
自分でやってしまったことなのでもう、ここまで調教されてしまった乳首の取り返しはつかないが、これからも楽しい乳首ライフを送っていきたいと思っている。
このように、男性の乳首はおそらく初めて舐められる頃は「くすぐったいからヤメテ」という反応になってしまうことが多いものの、セックスのたびに徐々に刺激を与え続ければ、乳首だけでの射精の夢も叶うはず。
これをお読みの皆様にも、新たな快感を経験するために是非ともお試しになってみて欲しい。