オナニーしているという自覚
初めてオナニーをしたのはいつか、明確には分かりませんが覚えているのは小学校に上がってからだと思います。
でも話によると赤ちゃんや幼児でも、性的な意識はなくてもただ単に「気持ち良いから」という理由で自分をいじったりして気持ち良くなったりするみたいなので、私もしていたのかもしれませんね。
でもオナニーしているという自覚を持った上でオナニーしたのは小学校二年生のとき、それもテストの真っ最中でした。
不思議なものですね、恐らく誰もオナニーのことを教えてくれたわけでもないのに自然とするようになるのが人間なのかもしれません。
私もそうでした。
緊張や苛立ちを感じるときにしたくなるオナニー
多分大人がオナニーするのは性的に興奮したとき、好きな異性を見たときや妄想したときなどが多いでしょう。
でも子どものときの私は全然そういうわけではありませんでした。
まだそういった仕組みさえ分かっていなかったのだと思います。
ちょっと変わった子だったのだと思います。
ストレスが溜まっていたり、不安だったり、何か腹立たしい状態と向き合っているときなどに無性にオナニーしたくなる、という現象があったのです。
実は今でも少しあります。
教室の中でテストを受けているときに
ある日、小学校二年生のとき、算数のテストを受けていたのですが、なんだか難しいテストでできませんでした。
確かその時期の宿題は病気で休んだためやっておらず、授業に出ていなかった時期が数日あったにも拘わらず学校に戻ったらいきなりテストだったので困りました。
他の生徒たちは皆当たり前のようにカリカリ問題を解いていきました。
皆できているのに私だけできない、私だけ無駄に鉛筆だけを手に持ち、何もすることもできない、しようがない。
そういった状態がかなり長い間続くばかりでした。
それも、教室の中の時計の針だけが動いて行くのが横目に入っていたので、益々焦りの気持ちが出てきてしまいました。
先生は定期的に教室の中を周り、カンニングしていないかどうかチェックを入れていました。
カンニングチェックに厳しい先生だったので、当然私もカンニングするわけにはいかず、一体どうすれば良いか絶望的な状態でした。
なんだかよく分からないまま、気づいたら右手に持っていた鉛筆の芯が出ていない方、消しゴムが付いていたので多少柔らかいのですが、その部分を股の間に挟み、色々モゾモゾしていた私がいました。
理由はありません、ただそうしていただけです。
でも気づいたらそのうちその消しゴムの部分を自分の大事な部分に押し付けている自分がいました。
そのとき一瞬「あっ」と思い、少しだけ飛び上がりそうになりました。
刺激を感じたのです、不思議な刺激を。
一瞬先生にその様子を見られたのではないかと心配になりましたが、大丈夫だったみたいです。
気付いたらテストどころではなく、なぜそんな場所を鉛筆の消しゴムで刺激したら気持ち良いのだろう、これは良いことなのか悪いことなのか、皆やっていたりするのか自分だけなのか、そんな謎で頭がいっぱいになりました。
もう算数のテストのことは限りなくどうでも良くなってしまったのです。
気付いたら先生が見ていないタイミングを見計らっては、机の下に鉛筆を持った手を回し、円を描くように鉛筆の消しゴムで大事な部分を刺激していました。
恐らく真剣な顔でやっていたと思うのですが、今思うとかなり怖い光景だったはずです。
グルグル力加減を調整しながら刺激して行ったら、どんどん気持ち良くなるような気配がしてきて、どんどん夢中になっている自分がいました。
それをやっているときには周りの子たちが鉛筆でカリカリテストの問題を解いている音だけがしていました。
自分がいる世界とクラスメイトたちがいる世界のギャップになんだか興奮してしまいました。
それで一気にいきなり気持ち良さのピークを感じ、思わず深呼吸してしまいました。
そのときに隣の席の子がちらっとこちらを見た気配がしましたが、こちらはそちらを見ないようにしました。
一体何をしているのだろうと思われたのでしょうね。
気付いたらテスト用紙を先生が集めていたので焦りました。
自分は一体何をしていたのだろう、と一気に我に返りました。
急いで名前だけ答案用紙に書き、テストそのものは完全に白紙で出しました。
それが初めて白紙で出したテストでしたし、初めてのオナニーでした。
そう、私の初めてのオナニーは教室の中で算数のテストに詰まっていてどの問題も解けなかった悲惨な状態のときに行ったものだったのです。
でもそういった状態だったこそ身体も自然とオナニーをしたくなったのでしょうね。
オナニーに仕組みのことを性教育で習うのは三年ぐらい後の話でしたが、そのときに初めてマスターベーションといったかなり正式な言葉を知ることになりました。
今でも腹立たしい状態に置かれているときや悲惨で大変なときなどにオナニーすることはたまにあります。
ときにはそういった状況を思い出してオナニーのおかずにしている、ちょっと変わった自分がいたりします。