これは私が中学2年生の時の話です。当時の私は特にモテるという事は無かったのですが、いわゆるちょっと悪い系のグループの友人が多く、学ランを少し着崩して着用、髪も染める勇気はないですが少しヤンチャ感のあるような、オールバックに近い髪型の男の子でした。
部活はバスケット部に所属していましたが、部活をサボり友人たちとゲーセンやコンビニでたむろする事が楽しく、そういった生活を続けていると当然友人もそういったような、同族のような友人たちが増えていき、もちろんその場には女性も含まれるようになってきました。
ある日、いつも通り部活をサボり、学校近くのコンビニで友人とたむろっているといつも良くしてくれる先輩が合流しました。
その先輩もヤンキーという訳ではないですが交友関係が非常に広く、顔もイケメンのため女性との繋がりも非常に多いと聞いていました。
先輩の話はいつも刺激的で、2年前まで小学生だった私は毎度先輩の話を聞くも理解できずただただすごい人だ、なんて大人なんだと思うばかりでした。
その先輩が合流してしばらくすると「今日この後暇か?」「暇ならちょっと遊びに行こう」と誘ってくれました。
先輩と遊ぶとなると大体近場のゲーセンか先輩の家でゲームが多かったので、二つ返事で了承しました。
連れて行かれたのは予想を反してカラオケでした。
大きな国道沿いのカラオケに先輩と入ると「部屋はもうとってある」と言われその部屋に向かいました。
そして部屋を開けるとそこにはアユの曲を楽しそうに歌う「ギャル」が2人座っていました。歳は私の1つ上で先輩の小学生時代からの友人で隣町の中学に通っている子だと紹介されました。
異性の、ましてや年上の女性とカラオケなんて聞いていないと先輩に言いましたが「何事も経験だ」と先輩は言いました。
今でも思い出しては随分ませた中学生だったなと思います。
ギャルは2人とも見た目とは裏腹にとても気を使ってくれる優しい女性でした。
緊張を解すためにテレビの話や先輩の話をしてくれました。
カラオケという空間は誰かが歌っていると、会話する為には顔を近づける必要があり、隣に座るギャルと手が触れたり、シャンプーの匂いを感じては興奮していました。
すでにこの時点でハニートラップにかかっていました。
カラオケが終わると先輩はギャルの1人を送る、お前も1人送って行けと言いました。
2人で帰るのは流石に厳しい、何を話したらいいのだと思いましたが、カラオケでの興奮が収まっていない私はすぐに快諾、ギャルも満更ではない顔だったので2人で帰ることにしました。
私は帰り道に何を話そうかと頭をフル回転させますが上手く言葉が出ません。
そんな私の話をギャルは笑って聞いてくれました。
30分程度でギャルの家に到着、私は寂しさを押し殺し、今日のお礼を告げ、その場を後にしようとした時、「今日親いないんだよね。よかったら話の続きを私の部屋でしよう」とギャルから提案されました。
こんな展開あるのか?と私は思いました。よく親父が読んでいるエロ漫画で見たことある展開が今まさに自分の身に起きている。
顔は可愛いと言えないが優しく話を聞いてくれるギャル、これはまたと無いビックチャンスなのではないのか?色々な妄想を一瞬で頭に描き、出来るだけ落ち着いた声で「じゃちょっとだけ」と言い家に上がることにしました。
部屋に入るとビックリしました。ギャルの見た目とは違い綺麗で整頓された部屋でした。
ギャルがジュースとお菓子を台所から持ってきてくれましたが全く喉を通りません。
それどころでは無いからです。
このまま童貞をなくすのか?思い描いた卒業ではないがいいのか?これは本当にチャンスなのか?もしかしてドッキリではないのか?様々な思いが交錯して困惑している私にギャルから質問がありました。
「部屋暗くして良い?」この瞬間私の理性のブレーカーが落ちました。
ギャルにそっと近づき、抱きしめると彼女も抱き返してくれました。
この時点で既に私の臨界点は近づいていましたがここで問題が発生しました。
この後の展開をどうしたらいいのか全くわからないのです。
先輩の話を思い出そうにも思い出せない、エロ漫画もこの後の展開は描いてない、AVもいつもこの場面は早送りしているためわからない。
どうする?このままここで終わりか?その時女神が舞い降りました。
「初めてなんでしょ?私に任せて」ギャルはその後全てをリードしてくれました。
始まりから終わりまで終始気を使いながらも時に激しく、時に優しくリードしてくれました。
無事卒業を果たした私は流石に泊ることはできないと言い、また会う約束をした後家路に着きました。
後日先輩にこの話をすると先輩は言いました。「あの子凄いよな!俺も世話になったけど同い年とは思えないよ!」
私と先輩は先輩後輩の間柄から兄弟へと昇格しました。
今にして思うと非常にスリリングな初体験でした。
予期せぬ出来事ですからもちろん避妊具は無いですし、そこまで遊んでる女性なら下手をすると病気を持っていたかもしれない。
しかしおかげさまでその後は苦労する事無く経験値を積むことが出来ました。
先輩、改め兄貴に感謝です。