初えっちの相手
私が初えっちを経験したのは、19歳の頃です。
周りはほとんど初えっちを終えており、私だけが取り残されているような感じでした。
これまで何人も付き合ったことがあるのですが、初えっちまでには至らず、それには私がえっちに対する恐怖というものがあったからです。
初えっちの時は血がたくさん出て痛いという経験談を聞いていたので、痛みに弱い私は怖くて仕方なかったのです。
しかし、周りは恋人を取っ替え引っ替えしている私をみて、すでに経験していると思っているらしく、未経験であることは誰にも言えませんでした。
しかし、当時付き合っていた四歳年上の彼氏は私が頑なに嫌がるのを見て経験がないことに気がつき、焦らなくてもいいと、私の決意が固まるまでは待っていてくれると言ってくれたのです。
しかし、いつまでも待たせておくわけにもいかず、痛かったら途中で止めることを条件に、四歳年上の彼氏に初えっちを捧げることになったのです。
初えっちまでの流れ
彼が初えっちの相手でも良いと思ったのですが、いざそういう関係になるためにホテルに向かっていると、ドキドキしかありませんでした。
逃げ出したい気持ちとワクワクする気持ち、友だちは初えっちの時にはこんな気分だったんだなとどこか他人事のような気持ちで、彼の運転する車の助手席に固くなって座っていました。
彼はホテル街をウロウロして、どこのホテルがいいのか尋ねてきましたが、ホテルなど行ったことがない私はどのように選んだら良いのか分からず、彼にお任せしました。
年上の彼氏は慣れているように車をラブホテルに入れて、部屋に入りました。
四歳も年上だから慣れているのも当然かと思いながらも、ちょっと悲しい気分になりながら部屋に入りました。
ラブホテルに入ったのはこれが初めてで、広い部屋にカラオケやマッサージ機などもついており、お風呂はジャグジーつき。
おしゃれな内装にここがラブホテルなのかと感心していましたが、今思うと彼氏は奮発をして良いホテルを選んでくれたことがわかります。
どうしたら良いのか分からず、初めてのラブホテルに感動していたこともあり、私は部屋を物色し始めました。
一通り物色が終わったころ、彼は先にシャワーを浴びようと誘ってきたのです。
彼に裸を見られるのが嫌だったので、お先にどうぞと流して、一緒に入りたいという彼氏の言葉を受け入れることが出来ずに、順番にシャワーを浴びました。
彼はシャワーを浴びた後はタオルを腰に巻いただけの軽装で、私はシャワーを浴びた後どうしたら良いのか分からず、とりあえず洋服を再び着ることにしました。
いよいよ初えっち
シャワーを浴びた後の彼は、ベッドに座って私を待っていました。
ジュースを手にしており、私に渡し、隣に座るようにジェスチャーしました。
しばらく無言が続いていたのですが、彼は持っていたジュースを手にとってテーブルに置き、それからキスをしました。
私たちはキスだけならすでに何回も済ませていたのですが、そのときの彼のキスはこれまで以上に荒々しいもので、情熱的なキスという言葉がぴったりでした。
私は戸惑いながらも応えるしかなく、そのままベッドに押し倒されるような形となったのです。
いよいよ初えっちが始まると思いました。
やめたいという気持ちもありましたが、彼がやめようかと優しく言ってくれたので、安心感を覚えて彼に身を預けました。
初えっちの女性は面倒くさいという男性もいるなかで、彼が受け入れてくれたことはとても嬉しく、これまで待った甲斐があったなと感じたのです。
これまで誰にも触られたことがないような体の部分を触られてしまうと敏感に反応しまい、とても恥ずかしい気持ちになりましたが、彼はそれが普通のことで、うれしい反応だと言ってくれたのです。
彼はゆっくりと時間をかけて私の身体を触ってくれました。
そして、いよいよ初えっちというとき、私は痛みに耐えることが出きるのかとても不安でしたが、彼がたくさん愛無をしてくれたおかげか、痛みというのはほとんどなく、お腹の部分が圧迫されたような気分になったくらいでした。
私はこの位の痛みにずっと怯えていたのだと思うと、とたんにおかしくなってしまいそうでした。
彼との初えっちはゆっくりとした時間のなかで終わり、幸せな気分を味わうことができました。
初えっちの後、痛みはありませんでしたが、まるで生理のように血が出て、その後数時間は血の塊のようなものもトイレに行ったときには出てきました。
初えっちは痛みはありませんでしたが、血の恐怖は今でも覚えています。
人によっては血も出ずに痛みもない人もいるらしいので、女の人の体って不思議なものです。
私は初えっちで好きな人と重なる喜びを得ることが出来ました。
その後は初えっちの相手とはお別れしてしまったのですが、初えっちの相手というのはなかなか忘れることができず、今でも彼が初めての人で良かったと感じています。