オレ。
修学旅行だけを楽しみに学校に行ってた男。
何よりも青春が詰まってるのだ。
小・中・高と3回しか経験ないんだけどな。
思い出深い修学旅行は高2になるだろうか。
オレの学校では修学旅行で彼氏・彼女とよろしくやるのがステータスの一つだったんだ。
だから旅行前になると男子も女子も恋人探しに夢中だ。
かなりイケてない部類のやつらを除いては、高確率で恋人ができる時期でもあったりする。
そしてオレ。
当時はそのイケてない部類の男子よ。
悲しい~。
旅行当日休んじゃおうかと思ったが、行くしかないよな。
だって修学旅行はオレのすべてに近かったんだから。
クラスの約半分以上は恋人アリだぜ。
バスの中から隣同士で座っちゃってさ、バスの前後でリア充と非リア充がキレイに分かれる感じ。
これはメンタルにキタね。
幸い俺のクラス担任は女性の先生。
熟女だが割とエロい系。
そしてバスガイドさん、ビジュアルは普通だが腰つきがセクシーな女性。
もうこの女性二人が俺たち非リア充の希望だよ。
後部のリア充たちはよろしくやってる、正しく修学旅行に参加してるのはオレたち。
おかげで先生とバスガイドさんと言葉を交わす回数も多くなって、なんだよ非リア充でも悪くないんじゃないか、イケてないオレたちはチョロいのな。
さて夜。
オレたち非リア充組の一人がロマンを語り始める。
女風呂を覗きにいかないかと。
少し遅くなった夜のこと。
生徒たちはすでに風呂は済ませている。
そう、現在利用してると思われるのは先生たち。
クラス担任含めて、その修学旅行には5名の女性教員が帯同していたのである。
まさかの提案にオレはゴックンだ。
同い年の女子なんて子供よ。
オンナはやっぱり大人じゃないとな。
一気にテンションが上がり、オレたち非リア充組4人は女風呂を覗きに部屋を出た。
そして覗けるはずもなく、そもそも先生たちもすでに風呂は済ませていた模様。
その道中で我々は見回りを始めようとした先生たちに、すぐ発見されお叱りを受けることになる。
他の客の目もある、廊下で叱るのも何なんで一旦先生たちの部屋に入れられ理由を聞かれるのだ。
単に注意で終わらないとこなんか、先生たちも気合が入っていたのだろうか。
理由は言えるはずもないが、一人のバカヤローが口を滑らせた。
しかもオレが覗きを誘導したような発言だ。
確かに「行こう」とは言ったが提案したのは別のやつクッ。
こうなるとどんな理由も言い訳に聞こえる。
信じてもらえず、オレ一人先生たちの部屋に残されお叱りを受けるのだ。
ただお叱りも悪くはないと思ったね。
先生たちも少し色気づいてたのかも知れない。
オレを叱るフリして、女の子の体への興味を問うてくる。
さらにどの先生の裸を見たかったのかなど、中々突っ込んだものだ。
やはりクラス担任だとポロっと口を滑らせてしまったがサイコーの結末を迎える。
「やだ~○○のエッチ」「先生をそんな目で見てたのね」。
何とも好意的なトーンである。
さらにクラス担任は「じゃぁ○○だけ特別よ」、他の先生たちは「やだぁ~○○先生大胆」「普段からエッチだからねぇ」。
どうもクラス担任は先生たちの間でお色気担当であるらしい。
先生はオレに近づいて「内緒ヨ」と一言。
浴衣をご開帳して下着姿を見せてくれたのだ。
真っ赤な花柄の下着は今思うと勝負下着ではなかっただろうか。
そしてオレの股間にも手を伸ばして、「コッチはダメよ」と優しく擦ってくれた。
オレは恥ずかしげもなくフルボッキしてしまう。
その変化に他の先生たちが色めくのだが、ボッキしたまま帰されたオレ。
仕方なく途中のトイレで4545した。
何とも言えない修学旅行のお色気もどきである。