・仲が悪いと思っていた
高校2年生になり、修学旅行で東京へ行く事になりました。
東京に行った事がない私としては、楽しみで仕方ありませんでした。
ですが、1つだけ問題が。
それは、2組の担任のF先生と3組担任のA先生の仲の悪さです。
おっとりしているF先生は、イケメンで運動神経も抜群なので女子からすごいモテてました。
対して、A先生はクールで融通が効かないタイプの女性でした。
メイクも殆どしていなくて、女子からは人気がありましたが、男子からは嫌煙されていました。
そして、とにかくこの2人が仲悪いんです。
顔を合わせる度に、なんとなくバチバチしてるんです。
修学旅行には、この2人の先生も一緒なのでなんとなく気が重くなりました。
そして、修学旅行が始まると案の定です。
A先生は命令口調を、F先生をとにかくこき使うんです。
「F先生。反撃すればいいのに」
「優しいからできないんじゃない?」
などという会話をしながら、私はF先生の顔をチラッと見ました。
なぜか、ちょっとだけ嬉しそうなんです。
嬉しそう?怒られてるのに?
私は、F先生の謎の表情についてずっと考えていました。
でも、どれだけ考えてもF先生の表情の事はわかりませんでした。
・誰もいない部屋で
修学旅行2日目。
体験学習がありました。
民芸品を作っている工房で木彫りの置物を作るというものでした。
最初は参加していた私なのですが、実はバスに酔っていて具合悪くなっていたんです。
工房の人が、私の異変にいち早く気がついてくれて休憩室で休ませてくれたんです。
そこでしばらく休んでいたら、具合もすっかり良くなって私は元の場所に戻ろうとしました。
すると、隣の部屋から聞いた声がするんです。
どうやら、A先生の声でした。
何かあったのだろうかと中を覗いた私は、慌てました。
だって、そこにはおっぱいを出したA先生が四つん這いになっていたんです。
首には、犬用のピンクの首輪。
そして、A先生とキスしているのはF先生。
F先生は、まるでワンちゃんの頭を撫でるようにA先生の髪をクシャクシャにしました。
「いい子だね。ご褒美をあげよう」
そう言って、F先生はA先生の前でジッパーを下げました。
A先生は、嬉しそうに顔を埋めています。
何をしているかは見えなかったのですが、A先生は「おいしい」と何度も興奮気味に言っていました。
高校生の頃、まだフェラチオという言葉を知らなかった私は何か恐ろしいものを見たような気がしたんです。
やがて、A先生の乳首をF先生が吸い始めました。
A先生が、F先生の髪の毛を『いい子、いい子』するように撫でています。
私は、2人に気づかれないようにそっとその場を離れました。
・2人が気になって眠れない
旅館に着いてからも、先生方の動向が気になって仕方ありませんでした。
そして、忘れようとするほど浮かんでくるのです。
乱暴に扱われて嬉しそうなA先生や、自慢げにファスナーを下ろしたF先生。
いつも教室で勉強を教えている時とは、何もかもが違っていてドキドキが止まりません。
普段は、キツくてロボットみたいに表情が変わらないA先生がハァハァ言いながら目元をウルウルさせているなんて。
あんなに大人しくて、優しいF先生がSだったなんて。
自分だけの胸にとどめておくには、あまりにも鮮烈な出来事でした。
何度か友人に相談しようかと思ったのですが、勇気が出ませんでした。
2人がすごく気持ちよさそうにしていた顔が、卒業しても忘れられませんでした。