それはある日突然訪れる。
健全な男性なら誰しもが経験あるだろう。
そう夢精である。
夜寝ている時に急にちんこが気持ちよくなり謎の液体を発射している。
一体今の現象がなんだろうか?
性に目覚めた瞬間である。
オナニーを知らずともエロいものを見るとちんこが勃起することは知っていても気持ち良くなることは知らなかった。
中学一年ときだった。
今の時期と違いスマホも普及していない時代でエロは貴重な時代であった。
エロ本エロビデオが主流の良き時代であった。
女の裸を見ることのハードルが高い時代である。
クラスの女子のパンチラや胸の膨らみ、透けブラさえ最高のおかずとなる。
大人になりセックスありきの恋愛関係では味わえることはない。
背徳感やスリルと相まって最高に興奮したことを覚えている。
そしてクラスの男友達でオナニーを覚えた者からそれとなくオナニーとはどんなものかと伝授されその日から挑戦が始まる。
勃起したちんこを握り上下にカリを刺激する。
そして真っ白い精子を発射すると。
そこで初めて夢精がなんなのか気づく。
なんとなくセックスという行為を知ってゆく。
そこからオナニーライフが幕を開ける。
クラスの女子のパンチラを目に焼き付け、想像で裸にすれば即勃起だ。
昼も夜も時間など関係なしにエロいことばかり考えて常に勃起していた。
健全な男子ならみんなそうだろう。
知り合いの女子は一人残らず想像で裸にされる。
この世に存在する見た目が普通以上の女子は男子全員から想像で裸にされ全身を隅々舐められ中出しされていることだろう。
エロで頭を満たしてちんこ握れば心臓が爆発しそうになり胸が呼吸も荒くなる。
凄まじい興奮である。
初めて自分の手で果てた日の興奮と不思議な感じは忘れない。
爆発が自分ではコントロールできず、まるで火山が噴火したかのように精子が溢れ出す。
真っ白くて臭くてドロドロした液体だ。
自分のちんこから出てきたと思うと信じられなかった。
やがてエロ本やビデオでセックスを知る。
自分の手で女の服を脱がして、全て見て、触って舐めてまんこやおっぱいを好きにしても良い。
そんなことができるのが夢のようである。
思春期の童貞にはあり得ない。
そんなことが許されるのかとさえ思えて仕方なかった。
好きな子もできて妄想も膨らむばかりである。
毎晩ちんこを握り射精の連続である。
とにかくセックスがしてみたい、おっぱいを見たい、触りたい、下着を見たい、キスしたい、まんこにちんこを突っ込んで精子を大量に流し込みたい、好きな子と話す時でさえそんなことばかり考えてしまうのである。
初恋とはセックスしたい気持ちのことだと思うのだ。
よく男女の友情はあり得るか?などの愚問を男と女の間で議論している場面に遭遇するがオナニーを覚えた男子からすればあり得ないことである。
全ての女の裸を見たいしセックスもしたい。
それが全てである。
そして中学、高校、大学、社会人となりセックスも経験することとなるのだが、思春期の興奮に勝るものはない。
大人になった今でも心から興奮するエロスを求めるが世にエロ動画が溢れている現代では心のそこから興奮することが無くなったと感じている。
もちろんセックスは気持ち良いが心の底から興奮するかと言えば違う。
オナニーを覚えた時の興奮をいつまでも追い続けているのかもしれない。
それほど思春期のエロスは貴重であると思えるのである。