・スケベ高校生、パンチラチャンスに遭遇
これは私が高校二年生だったときの話。
当時の私は自他共に認めるエロ野郎で頭の中は常にエロいことを考えていた。
登校から帰宅まで、如何にエロい場面に遭遇するか。
特に気合を入れていたのは女子のパンツを覗くことで、毎日友人と一緒に階段の下でたむろしながらパンチラチャンスを窺っていた。
そんな私に転機が訪れたのはある台風の日。
その日は暴風警報が中々出ず、強風に耐えながら登校する生徒が多かった。
私も強風で自転車ごと吹き飛ばされそうになりながらもなんとか登校したのだが、ちょうど学校に着いたタイミングで暴風警報が発表され、教師にすぐ帰宅するよう指示を受けた。
(これなら遅刻ギリギリまで家に居ればよかった……)
私はふてくされながら自転車を引いていると、ある光景を目にした。
そう、強風で女子のスカートがめくれ、派手にパンチラしていたのだ。
(そうか、台風の日ってパンチラ見放題じゃん!)
私はなるべく多くのパンチラを見れるようワザとゆっくり自転車を引き、多くの女子たちのパンチラを堪能することにした。
これが大成功で、パンチラ図鑑を作れるくらい沢山のパンツを目に焼き付けることができた。
・まさかのあの子がTバック!? 思わぬドスケベ伏兵
一通りパンチラを楽しんだ後、台風が強くなる前に帰宅しようと自転車に乗ったそのとき。
私は脳に稲妻が走るような衝撃的な光景を目の当たりにした。
私の数メートル先を歩いていた女子生徒のスカートが強風でめくれ、パンツが露わになった。
それだけなら今までと何も変わらない。
問題はその女子生徒が履いているパンツが黒のTバックだったからだ。
私は生まれて初めて見たTバックに心が奪われ、その場で固まってしまった。
Tバックだけでもエロいのにカラーは黒色。
白くて柔らかそうなお尻にベストマッチしていて、今思い出しても勃起するぐらい素晴らしい光景だった。
(高校生でこんなエロい下着履くなんて、一体どんな子なんだろう?)
私は好奇心を抑えられず、相手にバレないように顔を伏せながらさり気なく確認する。
すると、意外な人物がそこにはいた。
黒のTバックの正体は地味で大人しいクラスメイトの立木さんだったのだ。
(な、なんであの立木さんがこんなどエロイ下着を!?)
立木さんは強風でめくれたスカートを気にすることなく、何もなかったように歩いていく。
私はしばらくその場から動くことが出来ず、黒いTバックと立木さんのことを考えていた。
・Tバック七変化と真相
立木さんの黒いTバックを見た次の日。
台風も無事過ぎ去り日常に戻ると、私はその日から立木さんのパンツを覗くようになった。
今まではパンツが見れれば誰でもよかったが、あんな衝撃的な姿を見てしまったらもう立木さん以外のパンツなど話にならない。
私はありとあらゆる方法で彼女のパンツを覗いた。
月曜日は青のTバック。
火曜日はピンクのTバック。
水曜日は紫のTバック……。
なんと立木さんが履いているパンツは、毎日Tバックだったのだ。
プリンプリンとお尻の肉を揺らしながら、毎日違う色のTバックを履いている立木さん。
今まではまったく興味がなかったのに、このときは毎日彼女のパンツとお尻を思い浮かべながらオナニーをしていた。
そんな日々を過ごしていたある日のこと。
たまたま教室で立木さんと二人きりになったときがあった。
私は興味がないふりをしながらパンチラチャンスを窺っていると、立木さんがこちらにつかつかと歩いてきた。
「あなた、毎日私の下着見て興奮してるでしょ」
立木さんからの突然の言葉に、私は固まってしまった。
なぜ、そのことを?
もしかして、バレてた?
私は冷や汗を流しながら、必死に言い訳を考えようと頭を動かした。
すると、立木さんはイタズラっ子のような笑みで私の耳元でこう囁いた。
「ずっと前から気付いてたけど、あなたの反応が面白くてワザと気付かないフリしてたの。これからも見せてあげる」
立木さんは笑顔でこちらに手を振ると、教室を出て行った。
(もっと前から気付いていたのか……)
私は腰が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
その後、私は立木さんのパンツを覗くのをやめた。
学年が上がると別々のクラスになり、私は立木さんと会うことなく高校を卒業した。
なぜ、彼女はTバックを履いていたのか。
社会人になった今でもその理由は分からない。
それでもTバックを履いたグラビアアイドルを見るたびに、彼女のことをふと思い出す。