【子供の頃のトイレ事情】
昨今ジェンダーレスなトイレを設置することで話題になっていますが、昭和の時代はそれが主流でした。
幼稚園の頃、男女は同じトイレを使っていて男子の小便器は置かれていなくてコンクリートの壁に下に溝があるタイプで5~6人が並んでおしっこするタイプだったし、女子もスイングドアで下と上には隠れる部分がないし便器も小さくて先生が入ると何も隠れていないし、便器に収まらないという悲劇を起こしていた記憶があります。
オムツからトイレトレーニングがはじまると「おまる」という物を使って人目に晒されながら用を足す屈辱が待っていたし。
昭和の時代は、子供も大人もトイレには苦労が付き物でした。
まさか、そんなところで遊ぶようになるとは思ってもいなかったですね。
【我が家のトイレ事情】
小学校入学と共に引っ越しをした我が家。
前に住んでいた家も借家で、母屋と離れのような造りになっている更に離れ兼倉庫みたいな家でした。
新しく引っ越した家も、大きな一軒家を二つに区切って会社の事務所兼倉庫を住めるように改築した様子で何とも不思議な造りだった。
玄関から鍵のかかっている倉庫に侵入できたり、廊下の薄い壁から隣に住んでいる人の声が聞こえたり。
トイレは一階と二階に和式トイレがありました。
借家なのにトイレが二個という贅沢を感じました。
五人家族でトイレが二つあっても朝は混み合うものです。
朝から喧嘩になることもしょっちゅうありました。
【兄妹の友達と遊ぶ】
そんな不思議な家に住んでいたし、引っ越して間もない頃は兄弟だけで遊んでいたけれど私は兄と弟に挟まれた長女ということもあって、結構乱暴な扱いをうけていました。
トイレの争奪戦にはいつも負けていたし。
そんな時、トイレのタイミングが被った兄と「やってみようぜ」と始めたのが私が便器の前の方ででおしっこをして、その背後で兄が立ちしょんをするという妙技。
意外にスムーズにいけたのでその後はトイレでは奪い合いをせず一緒におしっこを済ませるという荒業をしていました。
みんな、それぞれ友達を家に連れてきている時のこと。
私たちはトイレで会うと自然に一緒に入っていたのですが、それを見ていた兄の友達が「なんで二人で入ってるんだ?」と変な視線を向けたので「いや、こういう風にやっててさ」と言うとその場にいた私の友達も弟の友達までもが「やってみたい!」と興味津々に。
【やらしい鬼ごっこ】
それが、学校でも流行ってしまい遊びに進化。
二人で入って遅く出た方が鬼でトイレから出たら手を洗わずに誰でもいいから捕まえてもう一度トイレに入るというシンプルな遊びでした。
好きな男の子と一緒に入りたいけど、恥ずかしいしオチンチンを見てみたい好奇心や好きな女の子に背後からおしっこをかけたいという男の子の変態さが相まって、悲鳴のような叫び声や笑い声が校内に響き渡っていました。
もちろん、そんな遊びはすぐに先生によって終了の日がきました。
でも、異性の性器への興味は増してしまい高学年のトイレでは男の子がおしっこするのを眺めるという光景が日常で、低学年ではおしっこを高く弧を描いて壁を汚すという競争がはじまっていました。
用を足すことまで遊びにしてしまった子供時代。
反省しています。