・友人カップル
私の24歳の誕生日に、彼と友人カップルがお祝いしてくれました。
場所は彼の部屋で、ケーキと簡単な料理。
そして、大好きなシャンパン。
ささやかですが、楽しい時間でした。
「なんか、双子みたいよね」
彼氏同士を見ながら、友人が唐突に言いました。
確かに、顔立ちや背格好がとてもよく似ていました。
もし髪型が同じだったら、間違えたかもしれません。
そんな事を考えていたら、友人があるゲームを閃いたのです。
「どっちが自分の彼か、当ててみようよ」
その提案に、私も彼もあまり乗り気ではありませんでした。
確かに似てはいますが、あからさまに間違うほど似てはいないのです。
正解がわかるゲームほど、つまらないものはありません。
でも、友人は諦められないらしくてしつこく誘ってくるんです。
「1回ぐらいなら、いいんじゃないか?」
彼に言われて、私は渋々頷きました。
・目隠し
「ルールは簡単。全員目隠しをして、手で相手を当てるの。声は出さないでよ」
言われて、私達は全員目隠しをしました。
「よーい、スタートッ」
私は、彼がいた場所に手を伸ばしました。
でも、最初はテーブルにぶつかったり椅子だったりしてなかなか彼を見つけられなかったんです。
声も出さずに相手を探すというのは、かなり難しい事なんだと初めてわかりました。
やがて、誰かの手と触れ合いました。
男性の手で、指がゴツゴツしているから彼だと思いました。
向こうも、そう思ってくれたみたいで私達は手を探り合いながら確認しました。
と、彼の指が私の頬に触れました。
(え?)
と思ったらキスされたんです。
私は、こんな時にと思って彼の胸を押しのけました。
だって、いくら目隠しをしているとは言っても友人カップルもいるなかでキスするなんて。
でも、彼に腕を引っ張られ再びキスされました。
それも、今度はかなり深く。
(え?)
私は、青ざめました。
だって、舌の入れ方が彼じゃないんです。
いつもだったら、最初はソフトなのに。
今日は、いきなり激しくて。
おまけに、胸も揉んでくるんですが彼じゃないんです。
私は、慌てて離れました。
胸がドキドキして止まりません。
だって、彼じゃないって事は友人のパートナーでしかありません。
自分の本意ではなかったとはいえ、まるで浮気をしたような気分です。
・おっぱい当て?
無言というのは、なかなか正確にたどりつけません。
すると、友人がしびれを切らしたようで急にルールを変更しました。
それは、おっぱいを触って彼女を当てるというものでした。
私が反対すると、友人はおっぱいぐらい平気と言うんです。
私も結局断れずに、服の上からおっぱいを触らせる事にしました。
ムニュッと掴まれ、モミモミと揉まれ、その手の感触は明らかに彼でした。
当たってホッとしました。
「目隠ししてると、なんかドキドキするね」
友人が悪びれるわけでもなく言います。
もう2度とこんなゲームはゴメンだと思いました。
おまけに、帰る時に彼女のパートナーに言われたんです。
「キス、気持ち良かったでしょ?」
私は、ドキッとしましたがはぐらかしました。
確かに、彼よりもずっとテクニックはありました。
ときめいたのも本当です。
でも、やっばり私は彼とのキスがいいと思いました。