男性の初自慰というのは、割と個人差があると思います。
遅い子は中1まで引っ張る人もいますし、早い人は小学生前半でもうエロ魔人状態の子もいます。
私はどうにも早かったようで、初めての自慰の快感は空撃ちでした。
何か頭を駆け巡るような快感だけを感じて、精液は一切出なかったのです。
・最初は揉むだけ
そもそも射精を知りませんし、オナニーも知りません。
ただ知らない小学生の男同士が、山奥で捨てられたエロ本の切り抜きを見つけ、訳も分からないまま目が離せないという状態でした。
性器も皮被りのまま半勃ち(その時では最大勃起)状態で、なんとなく悪いことをしているような気になったものです。
ちなみに切り抜かれたページ群はアニメのSM物で、結構ドきつい代物でした。
今思い返せば多分18禁ゲームのCGを掲載したページだったのでしょう、触手に縛られたヒロインが口から性器からお尻から穴を全部埋められているCGでした。
30年以上前の話なのに、今でも覚えています。
こっそり切り抜きの1ページをポケットに入れて、多分一緒にいた友達も同じことをしていたでしょう、その場はなんとなく解散になりました。
家に帰ってお互い一人で見たかったのでしょう。
余談ですが、この時お互いエロ本のページに目が行き過ぎて、すぐ横の樹木に止まっていたスズメバチに気付いていませんでした。
羽音でやっと存在を認識して、どんな体育のリレーより早くお互いダッシュして逃げたのを覚えています。
いざページを手に入れてみたはいいものの、そこからどうすればいいかはわかりませんでした。
ただ何となく下半身がムズムズしていて、なんとなくチンコを揉んでいたのです。
ある程度経つと突然、チンコがビクン!ビクン!として頭に変な感覚が駆け抜けました。
一切精子の出ない空撃ちです。
・むしろ射精した時がパニックだった
当時は小2だったので、精通はしていませんでした。
ただこの感覚が病みつきになり、延々と同じことを繰り返すようになりました。
むしろ山にはまだ放置されたページが残っていたので、翌日意気揚々と回収に向かったのですがもう1枚もありませんでした。
友人か、別の誰かが既にキープしてしまったのでしょう。
そこからは2年弱、空撃ちが続きました。
最後の方はいつもちょっとだけ濡れているような感覚があり、おかしいなと思っていましたね。
そして満を持して初精通をした時、途轍もなく焦りました。
今思えば気持ち良かったのは間違いないのですが、パンツの中が良く分からないものでベタベタになり、何が起こったのかわからなさ過ぎてパニックでした。
「漏らした、怒られる…!」くらいの思いだったのですが、出たのは黄色がかった液体ではなくある程度透明な謎のベタベタ。
乾いてくると気持ち悪いし妙な臭い(イカ臭いなど知る由もなし)はするし、パニックになりすぎた私はとりあえずトイレに入りトイレットペーパーで下半身を拭きました。
そしてお漏らし(だと思っている)を隠すために、パンツを最大限に畳んでポケットに入れて山に捨てに行きました。
今考えると意味不明ですが、証拠隠滅を図ろうとしたのでしょう。
その日はそのままお風呂に入り、洗濯物が足りない親は疑問に思ったでしょうがなにも言いませんでした。
当時はインターネットもなく、この先正しい性知識を得るのはさらに1年くらい後の話です。
ただ次からはティッシュで受ければいいというのはなんとなく理解し、この日から湿ったティッシュは大量生産されました。
今思えば消臭処理もしていなかったので、家族にはバレバレもいいところだったでしょう。
・初性癖にはならなかった
大抵こういう初エロ体験が性癖を固定してしまうのですが、癖の強いアニメ絵+マニア向けの触手凌辱だったせいか性癖にはなりませんでした。
当時はフランス書院文庫の漫画バージョンが全盛期で、小さいエロ漫画が探せば落ちている時代でした。
その後初AV鑑賞になるまでは、ずっと拾い集めたエロ漫画がお供でした。
ちなみに一緒に見た友人は割と歪んでしまったようで、ドSの方向へ進んでしまいました。
その後彼の家でSM系のAVを見つけてしまった時は、なんとなくあれが原因だったのかと思い出しましたね…。
早めに自慰を覚えた人は空撃ち経験があると思います。
今の時代の子はあのどうしようもないパニックは殆どない(性知識なんてすぐ得られる)と考えると、羨ましい気がします。