「はじめての自慰」
はじめての自慰はいつの頃だっただろうか?
既に幼少期の頃より自分のペニスをいじると気持ちよくなる事は知っていた。
しかし、単にそれは生理現象に過ぎず、「自慰」とは程遠いものだったように思う。
多分、自分が「自慰」を覚えるようになったのは初恋を覚えた中学の頃の事ではないかと思う。
当時、クラスでたまたま席が隣になった女の子と仲良くなった。
あまり目立たない地味なメガネの女の子だったが、真面目そうで、しかし話がよく合う女の子だった。
次第に彼女の事をよく考えるようになり、私は彼女の事をもっと知りたい、仲良くなりたいと思うようになっていた。
私はその時、「恋」を知った。
そして、同時に性自覚が目覚めた男らしく彼女のあられもないそのままの姿を想像するようになった。
華奢な体に透き通るような肌、小ぶりの胸にすらりとした足・・・
真面目そうな外見とのギャップがたまらなく、そんな想像をすると私の股間は膨らんでいき、毎晩毎晩、想像の中の彼女を抱いていた。
学校では彼女に、にこやかに紳士に振る舞い、夜は想像の中の彼女を抱くというそんな日々が続いていた。
少々そんな自分に罪悪感を覚えていあたりもしたが。
「とある夏の思い出」
ある夏休みの日の事だった。
彼女と親しく話せる関係になっていた私に思いもよらない提案があった。
一緒に家で勉強会をしないかという事だった。
なんでも、夏休みが終わった初日にテストがある事だし、分からない所を教え合わないかという事だった。
私はもちろんOKし、ダメ元でうちの家でやらないかと誘ってみた。
ちなみに、両親はともに仕事の出張で家を空けていた。
なんと彼女の方もOKし、勉強会前日は、成績優秀な彼女に勉強を教われる事と、好きな女の子が家に来るという事で興奮してあまり眠れなかった。
もちろん自慰も捗った。
そして、勉強会当日、彼女は白のワンピースにサンダルという、私の好みどストライクの格好で家に来た。
私の顔は平然を装っていたが、裏ではめちゃくちゃ興奮した。
自制心をフルにして何食わぬ顔で彼女に勉強を教え、教えられと勉強会は進んでいった。
そうして、夕方になり、彼女が帰った後、もう夢中で抜きまくった。
あまりに夢中になりすぎて、部屋のドアが開いた事に気づかなかった。
振り向いたら、彼女が立っていた。
「そして・・・」
彼女はどうやら、私の部屋に筆箱を忘れて取りに来たらしかった。
呆然とその場に立ち尽くした後、私に彼女は謝り、その場を逃げるように立ち去った。
私は慌ててズボンを履き、彼女を追った。
なんとか追いつき、初めての光景で混乱し泣く彼女をなんとか落ち着かせて、私も彼女に平謝りした。
そして、玉砕覚悟で彼女に今までの思いを打ち明けた。
彼女は聞き終えた後、しばらく黙っていたが、彼女も自分への思いを打ち明けてくれた。
なんと両思いだったのだ。
そして、彼女も実は私の事を想像しながら、毎晩自慰をしているそうだった。
それを知って何かが、私の中で外れた。
気がつくと私は彼女の唇を奪い、愛撫していた。
そして、お互いの衣服を脱がし、生まれたままの姿になりながら、お互いを弄りあった。
お互いの自慰を見せ合ったりもした。
こうして、私の毎晩想像していた出来事が現実に起こった。
それから時は過ぎ、彼女とも進路が別になって、連絡も途絶えて疎遠になってしまったが、毎年夏になるとあの日の事を思いだす。