これは筆者が初めての自慰行為をした時の体験談だ。
初めての自慰行為は中学2年生の時で、当時の筆者は性に関する知識に乏しい子供だった。
だから「射精」やら「精子」やらの言葉すら知らず、当然「自慰行為」とは無縁の生活を過ごしていた。
そんな筆者が何故自慰行為に至ったのか、それは偶然の産物であった。
・きっかけ
中学2年生の秋、当時の筆者は学校から家に帰ると、あることを習慣としていた。
そのあることとは、アニメのエロシーン動画を見ることだった。
エロシーンと言ってもアダルトコンテンツのものではなく、地上波で放送されたアニメ内の触手や猿轡シーンのことだ。
当時の筆者のムスコを熱くさせるには、それらは十分過ぎるほどのオカズであった。
ムスコを熱くさせ、気が済んだら止める、自慰に目覚める前はこれを繰り返しているだけであった。
そんなある日、突如として転機が訪れた。
その日もいつも通りムスコを熱くさせていた。
ただそれだけだったはずなのに、偶然にも指先がズボン越しにムスコの頭を撫でたのだ。
その瞬間、今までに感じたことのない感覚が体を駆け巡るのを感じた。
これが、自慰に目覚める契機となった瞬間であった。
・自慰に目覚め始める
一方、同時に戸惑いもあった。
性知識の無かった筆者にとって、ムスコは排尿するためだけの器官という認識しか無く、感じても良い快感なのか分からなかったからだ。
しかし結局、本能からか好奇心からか、筆者の体は未知なる快感を求め、熱いムスコを慰め始めたのだった。
ズボン越しに、最初は頭を撫でる程度であったが、次第にカリ首を擦るように揉んでいった。
直接触れているわけではないので幾分かは薄れているものの、刺激と快感を十二分に得られた。
そうなると最早戸惑いなどは消え、ただひたすら手を動かし、快楽に溺れていたのであった。
・そして絶頂へ…
そのまま数分程度刺激を続けると、ある違和感を覚え始めた。
「何か」がムスコからこみ上げてくる感覚だ。
当時その「何か」の正体は分からなかった。
けれどもこみ上げてそのまま排出してしまえば、更なる快感を得られるであろうことは感覚的に分かっていた。
排出される以上、汚れることは明白であったが、快楽に溺れていた筆者には最早考えの外であった。
「何か」がこみ上がるにつれて、快感はドンドン増していった。
数分も経つと、気を抜けば勝手に排出されてしまうぐらい、「何か」が限界までこみ上がっていることも分かった。
少しでも長くこの快感を味わっていたいと、刺激に強弱を付けて我慢したが、「出したい」という欲望を抑え込む時間は、そう長く持たなかった。
そして遂に、その瞬間を迎えた。
びゅるるるるるっ!
「何か」が勢い良く射出されたのだ。
生まれて初めての射精。
それは頭が真っ白になるほどの凄まじい快感だった。
あまりの快感に体は動けず、ムスコだけが最後の一滴まで搾り出すように、ドクッドクッと動いていた。
気づいた時にはもう、ムスコはすっかり小さくなっていた。
体には微かな火照りが残り、先ほどの快感とは打って変わって、脱力感があった。
・終わりに
これが筆者の初自慰体験だ。
この日を境に、ほぼ毎日のように自慰に勤しむようになったのだ。