これは学生時代の話です。
実をいうと私、学生時代の頃は勉強なんてからっきしで苦手分野ばかりでした。
教科書を見て復習しようと思っても、何が分からないのかもわからないからどうしようもない。
まぁ、そんなことになるまで勉強してなかったお前が悪いんじゃないかと言われれば、その通りですと開き直るしかないのですが。
とはいえそうなると、当然学校としても僕を何とかしなくてはいけない。
いくら一年分の授業料を多めにもらえるとはいえ、基本的には学校だって留年者なんて出したくないんですから。
そこで先生方が考えたのが、放課後の補習授業でした。
幸いというべきか、僕は部活には入ってはいませんでしたしバイトにも行ってはいない。
この補習授業を断る口実なんて、万に一つも存在していません。
まして、僕自身も結構この状況に危機感を持っていたのも事実で、二つ返事とは言わないまでもそこそこスムーズに補修のことを受け入れました。
そして補修当日、僕に授業をしてくれることになったのは40代くらいの女性の先生でした。
この先生、授業は割とわかりやすいものの自他ともに厳しい人で、その性格のせいなのかは知りませんが過去に二度の離婚を経験していました。
本当は先生も子供作って辞めたかったのよ、なんて自虐セリフはもはや定番になっており、本人も女性として見られることを諦めているようにも見えます。
しかし、僕はこの先生が女性として大好きでした。
顔自体はそこそこで美人でないとは言えない、くらいではありましたが体は年相応にムチムチとしていて肉感的。
近くを通ると仄かに香る体臭なんかはもろに好みで、先生のことを思い出して眠れない夜もあったくらいです。
だからこそ僕はこの先生が補習の担当になったと聞いた時、おもわず家で一人ガッツポーズをしてしまいました。
とはいえ先生に迷惑をかけるわけにもいかないため、先生に劣情を抱きながらもまじめに授業を受けていた僕。
しかしながら、その僕の感情は先生にも筒抜けのようでした。
理由は簡単です。
なぜならその時、僕は勃起したブツのもっこりを隠すことすらせず、普通に授業を受けていたからです。
いやむしろ、見せつけていたとすら言える。
最初はただの生理現象だと思っていた先生も、自分が教室に入ってきてから急激に硬さを増すアレの姿を見て原因が自分にあると勘づいてしまったのでしょう。
時折頬を赤らめながら、熱っぽい視線を僕のアレに向けるようになってきました。
とはいえこの補習授業は勉強が目的、まして生徒に手など出すはずがない。
僕自身それが分かってはいましたが、そんな先生の視線を受けて我慢するのもきつい。
なので、僕は先生と賭けをすることにしました。
「今度のテストで僕のテストの点数がすべて平均点を超えたら、一度だけエッチをしてください」
その言葉に先生は当初うろたえ、そんなことはできないと拒絶します。
しかし、よくよく考えれば補習にまでなった生徒が短い時間で成績をグンとあげられるはずもないと考えたのでしょう。
先生はやがて僕に根負けし、超えたらねと約束を交わしてしまったのです。
そして後日、再び二人きりの教室で先生に全てが平均点を超えている答案用紙を見せました。
今になっても思います、人生でこんなにも真剣に勉強をしたのはこの時だけだと。
先生はこの結果を見ても、エッチなことなどする気はなかったのでしょう。
ですが、自分のためにここまで成長した生徒。
まして自分をそこまでする価値のある女だと認識している男に対し、自分は何もしてあげないのかと思ってしまったのです。
数分ほど先生は僕と答案用紙を見比べるように見た後、うるんだ目で僕を見ながら「…一度だけよ」と言いました。
その後、僕は先生に連れられてあまり使われていない倉庫のような教室に初めて入りました。
ここはあまり人も来ないので、ときおり先生はここで自慰にふけるときもあったそうです。
その話を聞いただけで、僕は射精しそうになるのをこらえました。
先生は部屋のカギをしっかりとかけると、電気もつけずに部屋の真ん中にいた僕に近づきます。
窓にも扉の小窓にもカーテンがかかっているため、暗くて先生の姿はまだはっきりとはしません。
そして、衣擦れのような音が先生の方から聞こえてきました。
一枚、二枚。
だんだんと減っていく衣服と、だんだんと慣れていく目。
そして、完全に目が慣れたころにそこにいたのは一糸まとわぬ先生の姿でした。
張りが少なくなったであろう胸は少し垂れ下がりながらも、しっかりとその重量と大きさを主張している。
大きく肉厚なお尻とお腹についた多少の肉は、子供を作るのには最適なのだろうと僕は思いました。
自身がなさそうに、僕をちらりと見る先生。
そんないじらしそうな姿を見た僕もまた、ズボンとパンツを脱いで今にも爆発しそうなアレを見せつけました。
互いに互いの姿に息をのむ僕たち二人。
やがて、どちらともなく僕らの性行為は始まりました。
それは夢のような時間でした。
暖かく柔らかい先生の体は優しく僕を受け止め、しかし先生の中は久しぶりのアレに喜んでるのか処女のように強く締め付けてくる。
長らく誰にも抱かれていなかった先生の体は、久々の快楽に喜んでいるのか過敏に反応します。
数十分か、数時間かの後。
行為の終わりに抱き着いて息を整えている僕ら二人は、今までの人生で感じたことのない充足感を得ていました。
あれから数年が経った現在、僕は先生と暮らしています。
さすがにこの時の行為では子供はできなかったものの、あれからも何だかんだで関係が続き卒業と同時に結婚した僕たち。
40過ぎての初妊娠は体に負担があったものの、それでもと苦労を乗り越え現在は娘も加えての3人暮らしです。
とはいえ、まだまだ妻の性欲は衰えてはいないらしく…。
いまでもたまに、先生だった頃の服を着て僕を誘うことがあるのです。
そしてそんな妻を見た僕もまた、かつての学生服を着て妻を抱きしめるのでした。