それなりの成績、それなりのルックス、そしてそれなりの交友関係。
どれをとっても平均点の私の平穏な日常は、中学二年生の時に体育大会のリレーで大活躍した事で大きく変化しました。
同級生のユキと付き合いだしたのもそのお陰です。
彼女の両親は非常に厳しい方で、学校帰りに公園でお喋りする事すら「不純異性交遊だ!」とブチギレる程でした。
しかし、その重圧は私たちの恋愛を止めるどころかロミオとジュリエット効果を生み出す事となり、加速した私たちの恋愛は次第に常識の域から離れていく事になりました。
裕福で厳格な彼女の家庭とは対照的に、我が家はといえばシングルマザーの母は仕事で数週間家に居ない事は当たり前で、頼りの兄も就職で出ていったので家には基本的に私しかいません。
私たちは、彼女の両親が寝静まった夜中に私の実家でこっそりと合うようになりました。
初めてキスをしたのもそんな夜でした。
深夜の海外映画を見ていると、序盤から激しいキスシーンが始まりました。
私は普段から眠るのが遅かった事もあり、この手の映画は見慣れていたので何ともなかったのですが、厳しい家庭で育った彼女には刺激が強かったのでしょう。
彼女は顔を真っ赤にさせながら顔の筋肉をこわばらせて平静を装っていました。
「恥ずかしい?」と私が尋ねても何も言ってくれない彼女に「してみる?」と恐る恐る聞くと、頷きもせず、かといって首を横に振るでもなく私の顔をみつめました。
今ならそれがGoサインである事は容易に理解できますが、中学生の私は迷いました。
キスってどのタイミングでするのがベスト?
良いっぽいけど、ここで失敗したらもう修復不可能なほどの傷が残ってしまうんじゃない?
キスする時ってどんな顔すれば良いの?
様々な疑問が駆け巡り困惑する脳みそと理性を振り払い、私は本能に忠実に行動をすることにしました。
私と彼女の顔の距離が近づくと共に、彼女の瞼は閉じ、それを見て私も目を閉じました。
唇と唇が触れ合うと、彼女は緊張が解けたのか力がスッと抜けました。
彼女の小さな鼻息の音、彼女の香り、顔に当たるよく手入れされたサラサラのかみの毛。
愛情に飢えていた私を完全に満たしてくれるような感覚でした。
私が唇を話しながら目を開けると、彼女も目を開きました。
そしてもう一度。
何度も何度も唇を重ねると、その次に行きたくなってきます。
しかし、当時の私はまだディープキスの存在を知らず、正直に「こっからどうすれば良いの?」と聞くと、彼女は笑い出しました。
もちろん私も笑いました。
面白かったからと言うより、勇気を振り絞って正直に話した事を彼女が受け入れてくれた事に安心したから笑いました。
「私もわかんないけど、おっぱい触ってみる?」
彼女が笑いながら勢いで出したこの一言に、私は凍り付きました。
もちろん嫌だったのではありません。「そんなことして良いの!?」と言う興奮からくるものでした。
「いいの…?」
私が恐る恐るそう聞くと、彼女は小さく首を縦に振りました。
フルマラソンの後の様な血圧に震える手を必死でコントロールして、服越しに彼女の胸に手を伸ばしました。
「ちょっと痛い…」
「ごめん!」
私が手探りで彼女の胸を揉んでいると、ある事に気が付きました。
彼女の視線が私の股間に一点集中しているのです。
瞬時に私が自分の股間を見ると、そこには破裂せんばかりの私のペニスが大黒柱となって部屋着のスウェットにテントを作っているではありませんか。
私はなんとも言えない恥ずかしさから、手が止まりましたが、彼女はそれを掴んだのです。
「あたっ!」
「あ、ごめん!」
彼女はそう謝りましたが、私のペニスから手を放しませんでした。
「これ、どうしたらいいの?」
その質問と共にもう一回り膨張した私のペニスに彼女は驚いていましたが、私がズボンをずらして「優しく上下に動かして」と言うと、彼女は私のペニスを直に握ってゆっくり上下に動かし始めました。
もちろん私もされるがままではありません。
彼女の服を少しずつ脱がし、私も直に彼女の胸と乳首を優しく刺激しました。
しかし童貞と言うのは総じて早漏です。
彼女の一定間隔の優しい上下運動に、早くも射精寸前の域に達していました。
「ちょっと待って!」
そう言うと、彼女は手を止め心配そうな視線を私に向けました。
「痛かった??」
私は「いや、気持ちよすぎただけ。」と答えながら彼女の股間に手を当てました。
そこからの私は本能の赴くままに行動しました。
彼女の陰部に軽く触れるとそれが濡れていることが分かります。
指を少し入れると、彼女はぐっと力を入れましたが、私の指はスルっと第一関節くらいまで飲み込まれました。
「大丈夫?」
「うん。変な感じ。」
そんな言葉を交わしながら私は指でゆっくりと彼女の肉の壁を中から刺激し始めました。
小さな喘ぎ声をあげる彼女もまた、私の股間を握り上下に動かします。
キスをしながら手コキと手マンをやりあいました。
結局彼女の方が先にイッてしまい、私の性欲は不完全燃焼のままでしたが、満足感があったためあまり気になりませんでした。
明け方、彼女の両親が起きるより早く彼女が帰った後、家でしっかり思い出しオナニーにいそしんだのでした。