『鶯の鳴く森で』
ある小春日よりの土曜日、私はワンダーフォーゲル部のメンバーとともに学校の裏にある森林公園へ行った。
そこはワンダーフォーゲル部の主な活動場所で、その年入部を希望する新入部員は、まさか、まさかの私一人。
そもそも当時の部員は7人。
先輩たちのうちの一人で部長の東くんに実は部活説明会の時に一目惚れしてしまった。
「鈴木さん、ぜひ入部してくださいね!」笑顔がかわいい爽やかなタイプ。
あんな素敵な先輩がいるなんて!
自然が好きなのはもちろんだったけれど、ホントの入部目的は東くんと過ごす時間といってもいいかもしれない。
顧問の先生は朝に注意と挨拶だけして帰宅してしまった。
東くんは、見かけどおり快活で、私のことも気にかけて滑りやすい小川の泥道では手を引っ張ってくれるし、坂道では後ろを振り返って私が来ているか見てくれる。
春の日差しがまぶしく、うぐいすがさえずる中で私達はお喋りしながら道を進んで行った。
みんなはまだ冬の山道を歩く装備なのに、私はジーンズにスニーカー。
それがいけなかったのかもしれない。
急な坂のぬかるんだ泥に気づかずに私は豪快に滑り、真っ逆さまに坂道を滑り落ちた。
最悪。
背中がドロドロ。
しかも、滑るときに右足首をひねったのか鋭い痛みを感じる。
やってしまった。
恥ずかしい。
どうしよう。
「大丈夫?」とみんな心配そうに覗き込む中、東くんが「やばいな。学校に俺と戻って手当しようか」という。
部室に救急箱があるらしい。
私は立つのもやっとだったけれど、あまりの痛みになりふり構っていられず東くんの肩を借りて道を戻った。
『パンツの下は』
東くんの肩は思っていたよりがっちりとしていて頼もしい。
私が痛みで涙が出そうになる中でも気を紛らわせようとして東くんは色々と話をしてくれる。
時々見せる少年のような笑顔が私は大好きで、恥ずかしいし気分は最悪だったけれど彼とこうしていることが少し嬉しくさえ感じた。
学校までは2キロくらい。
迷惑かけて申し訳ないと謝ると「歩き慣れてるから全然大丈夫だから気にしないで」と言ってくれた。
ようやく学校に着くと、彼は私を部室の椅子に座らせて「ちょっとごめんね」と靴下を脱がせて足首の様子を見てくれた。
グロいくらい変色して腫れている。
それでも嫌な顔一つ見せず、保健室から湿布と包帯を持ってきてくれた。
泥を落とすためにまず私はシャワーを軽く浴びて髪と顔の泥を落とした。
シャワーから出ると私は着替えて東くんの前に座って手当してもらった。
部屋にはロッカーと古いベンチが一つあるだけ。
グラウンドからサッカー部の練習の声は聞こえているが周りの部室はシーンとしている。
慣れた手付き、と思いながら見つめていると、一瞬目が合った。
東くんは照れたのか顔がちょっと赤くなる。
雑談がピタッと止まり、部屋の空気が変わった気がした。
「よし、終了」急にそっけなくなり、無言で片付けはじめる。
私は椅子に座ったままその姿を眺めていた。
ふと見ると、東くんの股間部分がテントみたいに張っている。
急にドキドキして顔が赤くなるのを感じた。
帰ろう。
私も急いで立とうとするが、打撲した背中とかが痛くてよろっとする。
「おっと」東くんは支えてくれた。
優しすぎる。
そんな彼が私は大好き。
そう思うと止まらなかった。
「あは、危ないよ」ふっと微笑んだ彼にキスをする。
彼は一瞬戸惑ったような表情を見せたけれど、すぐにキスをして私の体に腕を回してきた。
「俺初めてなんだけど」「私も」そんな会話をしながら、舌を絡ませた。
東くんの固くなったペニスが私のおへそのあたっている。
私は東くんのパンツとブリーフを下ろして、それを手で撫でた。
やり方は知らないけど本能のおもむくままに。
「はぁ」東くんから息が漏れる。
東くんは私をロッカーに寄りかからせてキスを続ける。
そして、手をシャツの下からブラジャーの下に潜り込ませ、乳首を刺激してきた。
私の下腹部が熱くなって濡れてきたのを感じる。
お互いに吐息を漏らしながら、夢中になて身体の反応を探り合っている。
東くんは少し体を離すといきなりしゃがみ込み私の履いていたスウェットと下着を下ろした。
そしていきなりクリトリスを唇と舌で刺激し始めた。
「っ!!!」あまりの恥ずかしさと快感で私は立つのがやっとで、東くんはよろける私の腰をロッカーに押さえつけて股に顔を埋めている。
「あああん」と自分でも嫌になるほどのいやらしい声が私から漏れる。
部員たちが帰ってきたらどうしよう。
そんな想いがふっと頭をよぎる。
「鈴木さんロッカーで支えて後ろ向いて」東くんはそう一言言うと、私の足を大きく開かせて股を弄り始めた。
避妊具をつけて、挿入する場所を確認すると、大きくなったペニスをぐいといれてきた。
「んっ!!」愛液が太腿に垂れるほど濡れてはいたものの、強い痛みに思わず声を上げた。
「ごめん、大丈夫?急ぎすぎたかな」そう言いながらも東くんは興奮して息が荒くなりながら、ぐいぐい入れてくる。
そして数回、力強くピストンした。
東くんのペニスは温かくてすごく硬くなっている、そう思い始めたら東くんが「ごめん、鈴木さん、もう無理」という一言と共にイった。
あまりの早さに私は少し欲求不満だったけれど、忘れることのできない体験になった。