『合コン』
26歳当時の私はモテ期を迎えていました。
その状況を楽しむように特定の彼氏は作らず、特に好きな人もいませんでした。
何人もの人から告白されましたが全て断り続け、新しい出会いを求めていました。
その日も友達に誘われて合コンに参加しました。
相手は某一流食品メーカー勤務と聞いて期待していました。
やってきた3人組はみんな爽やかイケメンで紳士的でした。
仕事帰りのためスーツ姿が板についていました。
年も28歳と近く、私達はお酒も入り合コンは盛り上がって終了しました。
『終電』
合コンの間から私のことを気に入ってくれた人がいました。
その人とは話が合い、私も好印象を抱きました。
合コンが終了し時刻を見ると私の乗る電車の終電まで5分を切っていました。
酔いが回った私は普通に走ることができずフラフラしていました。
すると、私を気に入ってくれた男性が私の手を引っ張って一緒に駅まで走ってくれたのです。
虚ろに見える視界から、「夜道を手を引っ張ってもらいながら走るなんてドラマみたい」と私は思いました。
しかし駅に着くとちょうど終電が行ってしまったところでした。
私と彼は疲れてその場に座り込みました。
そして顔を見合わせて笑いあったあと少しの沈黙が流れました。
彼は突如私にキスをしてきました。
それはとても激しいキスでした。
終電が終わったとはいえまだ駅に人がいる中、人目を気にせず私達は激しくキスをしました。
そしてそのままホテルへ入りました。
『ワンナイトラブ失敗』
ホテルでも彼は激しく私を求めてきました。
さっきまでの紳士的な姿からは想像できないくらいに激しく私は抱かれました。
彼は私が気持ちよくなるために胸や乳首を執拗に舐めたりつまんだりしました。
そして私の足を大きく開かせると彼の指を2本私の膣の中に入れ、激しく動かしたのでした。
私はあまりの激しさに声にならない声で「やめて」と言いましたが彼はますます激しく指を動かしました。
私はオーガズムに達し、そして潮吹きをしました。
すると彼の指が止まり急に冷静になりました。
「どうしたの?」と問いかけると「今生理?」と聞かれました。
生理ではないと答えてシーツを見ると血がベッタリとついていたのです。
私が潮吹きだと思ったのは実は膣からの出血でした。
彼があまりに激しく指を動かしたせいでおそらく腟内が傷ついたのでしょう。
私はトイレに籠もり血を拭きましたがなかなか出血が止まりません。
15分ほど経つとようやく出血が止まったのでトイレから出ました。
彼はシュンとしていてさっきまでの興奮状態は冷めていました。
私は「どうする?」と聞きました。
彼は「ごめん」と言って何もそれ以上してきませんでした。
血のついたシーツの上で互いに顔を見合わせることなく仮眠を取り、早朝私達はホテルを後にしました。
『その後』
ホテルを出た私達は一言も話すことなく駅に向かいました。
連絡先を交換することもなく、次に会う約束もしませんでした。
駅に着くと「じゃあね」と言って彼は私と反対方向の電車に乗って帰っていきました。
私の出血はもう止まっていてその後も体調に変化はありませんでした。
ただ、とてもモヤモヤが残りしばらくはHするのをやめました。
あの時出血していなかったら私達はどうなっていたのだろう、とたまに考えます。