<近所の友達の家まで>
いつもなら、まだ寝ている時間だった。
朝7時15分。
今朝はすでに朝食を早々と終え、玄関の上り框で学校指定の白の運動靴のひもをきつく締めて、弾むように立ち上がった。
今日は特別な日だ。
うれしくてたまらない。
待ちきれないうれしさだ。
ボクは北部九州の海辺の田舎の中学校に通う中学生だった。
これから近所に住む一学年下のマツイを迎えに行く。
マツイは特別支援学級に通ういつもにこにこしている気のいい男の子だ。
手をつないでないと勝手にどこかに行ってしまう。
マツイを学校に連れて行くのはボクの仕事だ。
いつもだったら、家の前に立っているマツイを時間ギリギリに捕まえて、手を引っ張って学校に向かって急いでいく。
時には走る。
<僕の大好きなその人>
しかし今朝は特別だ。
その人がいるのだ。
ボクの大好きな人だ。
そう思っているのはボクだけなのだが。
その人はマツイの父親の妹だ。
マツイのおばさんにあたる。
30歳代前半だろう。
色白ではじける様な元気のいい女の人だ。
看護師をしているらしい。
とても優しそうだ。
火曜日と木曜日は夜勤明けなのか朝、いつも家にいる。
そして学校に行くマツイの面倒を見るのである。
ある日マツイの家の玄関に入って待っていると、その人は現れた。
元気のいい声で「おはよう」と挨拶してくれる。
こっちもうれしくなってくる。
マツイのカバンやら学校に持ってゆく道具を奥から運んできて、玄関先に並べる。
<私は頭を殴られた>
その時だ。
ボクの眼はくぎ付けになった。
頭を殴られたようだった。
ガーンとね。
そんな衝撃だった。
前かがみになった時、広くあいているTシャツの袖ぐりから、白く大きくきれいな乳房が見えた。
ブラジャーはしていない。
乳房は左右に揺れていた。
ボクはもう目が離せなかった。
そしてその大きな乳房が揺れるたびに、ピンク色の乳首も見えた。
ピンク色の乳首はその洗いざらしのTシャツに触れたり離れたりしていた。
ボクはカバンを前に抱えた。
どうしようもなく怒張していた。
<別角度からも>
いったん立ち上がると、今度は体の向きをかえて、またしても前屈みになった。
その人は今度はその乳房が横から見せてくれた。
と私が勝手に思った。
そのピンク色の乳首はその洗いざらしのTシャツに押し付けられて外からもわかるほど膨らんでいる。
今度はその白い大きな乳房はまるで別の生き物のように、その人の胸から大きく垂れたがったり、前屈みになった膝の上で押しつぶされたりしていた。
ボクはもう爆発しそうだった。
<ボクと代われ>
そうこうしていると、マツイが家の奥から現れた。
今日は少し機嫌が悪そうだ。
しかめ面をしている。
それに様子に気づいたその人は、
「どうしたの?学校行きたくないの?」
マツイの両肩に両手をあてて、マツイの顔に自分の顔を近づけて聞いている。
まるでこのままキスしてしまうのではないかというぐらいに近かった。
マツイは顔を横に向けている。
するとその人は両腕でマツイを強く抱きしめた。
その大きな胸をマツイの顔に押し付けている。
マツイは首を振って嫌がっている。
しかし、マツイの顔はその両方の大きな乳房を行ったり来たりしている。
ボクは羨ましくて呆然としていた。
これ以上の幸せがあるだろうか。
ボクはマツイに代わってほしかった。
<早起きは得>
これ以来、私は火曜日と金曜日は早起きしてマツイを迎えに行った。
そして毎回その人は白い大きな乳房を見せてくれた。
その素敵なピンク色の乳首も一緒に。
<そして時は過ぎた>
しばらくして秋になり、服装が変わって楽しみは終わった。
朝、いつしか現れなくなった。
そしてその人は結婚したと聞いた。