・初めてのエロ本
私には、高校生の時になんでも話せる男友達がいました。
名前はC君です。
周囲からは、もしかして付き合っているのではないかとも言われましたが、そういう風に意識した事はなかったんです。
お互いに、同性感覚でした。
その日までは。
C君が、お兄さんの部屋からエロ本を持ってきたんです。
エロ本なんて、男の子が見るものだと言っても、一緒に読もうとしつこく誘われたんです。
そこには、まさに未知の世界が広がっていました。
男女が裸で抱き合ったり、女性が足を大きく広げていたりして、かなり衝撃的でした。
C君も読むのは初めてだったらしくて、お互い気まずい空気になりました。
局部は、モザイクで見えなかったのですが、なんとなく何をしていたのかはわかります。
これまで、セックスというとテレビドラマぐらいしか知識がなかった私は、かなりショッキングでした。
C君も、顔を真っ赤にして黙ってしまい、なんとなくお互いに気まずい雰囲気になってしまいました。
・性を強く意識
エロ本を見てからというもの、私はその内容が頭から離れませんでした。
記事には、どういう風にしたら男の人が喜ぶのかが丁寧に書いてありました。
でも、当時の私にはちんぷんかんぷんな言葉ばかりだったのです。
フェラチオ?イマラチオ?まるで、魔法の呪文のような言葉が並んでいました。
写真では、仁王立ちになった裸の男性の前で、女性が正座をしていました。
でも、なぜ正座をしているのかがわかりません。
それに、C君の事をやたら意識してしまったんです。
C君も、服を脱いだらああいう体をしているのかなとか、女性をあんな風に抱くのかなとか、色々と考えたら前のようには気さくに話しかけられなくなってしまいました。
そして、どうやらそれはC君も同じだったようです。
私と目が合う度に逸らすようになってしまい、もしかして嫌われたのでないかと不安になりました。
いつもは一緒に登下校をしていたのですが、それもなくなってしまいました。
・突然の告白
C君と会話をロクにしないまま、冬がきました。
私は受験準備などもあり、いつしかエロ本の事は忘れていました。
そんな時に、久しぶりにC君から声をかけられました。
話があるから、放課後に屋上へ来てほしいと。
実は、屋上は立入禁止になっていたのでどうしようと思ったのですが、この機会を逃したらもうC君とは話す機会がないかもしれない。
そう思い、私は意を決して屋上へ行きました。
そこで、いきなりC君に告白されたんです。
私は、戸惑いましたが受ける事にしました。
・エロ本がお手本
私とC君の関係は、これまでが嘘のように急激に近づきました。
告白された日には、すぐにキスもしました。
そして、屋上で私達は初めてを経験しました。
C君は、熱心にエロ本を読んでは私の体にいろんな事をしてきました。
乳首を触られたり、吸われたりするのは初めてで、私は気持ち良いという感覚を初めて知りました。
そして、あの女性のように私はフェラチオを経験しました。
フェラチオがなんなのかは、C君に教えてもらいました。
最初は勇気がいりましたが、C君の気持ちよさそうな顔が癖になってしまいました。
セックスまではしませんでしたが、私達は学校の中でどんどん大人になっていきました。