『小学校時代のある日』
俺は小学1年生から3年生まで通っていた小学校と、4年生から6年生まで通っていた小学校が違う。
つまり小学4年生の時に家の都合で転校して来たのである。
4年生に転校してからは、引っ越しすることも無く、未だに同じ場所に住み続けている。
俺は昔から身体が周りの同級生と比べてひと回り小さかった。
20歳を越えて成人した今でも、実年齢より下に見られることが多い。
そんな俺は転校して来てから、小学校高学年になるにつれて周りの同級生の女子から可愛がられるようになっていった。
周りは少しずつ大人に近付いているのに、俺は幼い子供のような見た目をキープしていたからだ。
クラスメイトの女子によく話しかけられ、頭を撫でられたり、ほっぺを触られたり、とにかく愛でてもらっていた。
そして小学5年生のある日、図工の授業があった。
図工の授業では、その授業専用の班があり、1年間4人のメンバーが同じ班で授業を受けていた。
男子が2人で女子が2人のバランスが取れた班だった。
いつものように図工の授業を受けていたのだが、その日は授業で何を作ったりしていたのかは覚えてない。
しかし、やたらと道具を使ったり、動き回っていた記憶はある。
すると同じ班の1人の女子が、「ちょっとこっち来て?」といきなり俺を先生の目から離れた場所に呼び出して来た。
なんで呼ばれたのか分からないまま、その女子のもとへ俺は歩いて行った。
するといきなり女子に腕を掴まれて、女子の胸元に手のひらを当てさせられた。
しばらくしてから「オッケー」とだけ女子に呟かれ、彼女は俺の手を離した。
俺は全く意味が分からなった。
少し胸が膨らんでいたなぐらいにしか思わなかった。
そのまま何事も無かったかのように授業が終わり、当時の俺はただただ意味が分からないだけであった。
『今になって思うこと』
図工の授業中に突然女子に胸を触らされてから10年以上が経ち、俺は見た目は相変わらず幼いが、心はしっかりと大人になっていた。
女性の魅力に気が付き、エロいことも大好きになっている。
そんな今だからこそ、小学5年生の図工の授業中、突然女子の胸元を触らされたことに今更感動を覚えている。
あれは一体何の意図で触らされたのか?
それは未だによく分からないが、とにかく俺は小学5年生の時に同級生の女子のおっぱいを触っていたのだ。
今思えばあれはおっぱいだったのだ。
それに気付いてから、変なドキドキ感が押し寄せていたのだが、何の意味も分からなかった思い出が、とても感動的な思い出に変わったことには違いない。
あの日おっぱいを触っていたという事実に気が付いたのは中学2年か3年の時だったと思う。
おっぱいを触らしてくれた女子も同じ中学校に進学していた。
何故か小学生の頃ほど、気軽に話せるような感じではなかったが、それでも時々俺を可愛がってくれていた。
女子本人は、俺におっぱいを触らせたことを覚えているのだろうか?
そんな事しか頭に浮かばないようになっていたが、俺は小学5年生の何も知らない自分に教えてあげたい。
「お前は今、何も感じず、何も知らずに女子の胸を触らされているだろう?それはおっぱいだ。しっかり覚えておくんだぞ。」