・まさかの私から……!?
私の「はじめて」は高校2年生のとき。
当時付き合っていた大学生のK先輩とでした。
付き合って1年、デートもして、キスもして……だけどその後が続かない。
付き合ったらエッチなこととか「そういうこと」をするって聞いたのに……。
興味はあるけどわからない。
私は勇気を出して先輩にド直球にも頼んでしまった。
「あの……先輩と……その……してみたいです……!」
「りんちゃん、どうしたの?」
戸惑う先輩を目の前に、顔を真っ赤にしながら私は先輩の肩をつかんでおもいっきり
「あの、セックスしませんか!?」
「いいの……?平気なの??」
先輩が心配そうな顔をしてこちらを覗き込みます。
「やりましょう…!」
謎の決心をした私。
来週ラブホテルへ行く約束を取り付けた。
・はじめてのラブホテル……!
ホテルに手を繋いで入った瞬間からドキドキが止まらない私。
部屋のチェックインを手早く済ませた先輩が、「行こっか」と手を引いた。
連れられたところは、綺麗なベッドと小さなソファにテレビがついた小さめの部屋。
シーツも枕も新品みたいに真っ白。
奥にはシャワールームと冷蔵庫。
手前にはトイレもしっかりついていて。
「普通のホテルみたい……」
「そう?」
「あ、えーと……先輩?」
何をしたらいいかわからず呆然と立ち尽くす私。
何もかもがはじめて過ぎて頭に入ってこない。
「りんちゃん、シャワー、入ろうか?」
「はい!」
先輩と二人で体を洗いあって「ソープみたいだねぇ」ってはしゃいだ。
シャワーのなかで抱き合いながらゆっくりキス。
頭を撫でながら、腰に手を添えられて……。
普段と全然違うキス、
「あぁ、これからオトナになるんだ……」って、とてもドキドキした。
「体を拭いたら、バスローブ着てね。歯を磨いて、そしたらベッドにごろーんって」
先輩がタオルで私の髪の毛をくしゃくしゃ拭きながらそう話す。
「さっきの下着、かわいかったよ。」
「み、みてたんですか!?」
「ありがとうね、僕のために。」
先輩は頬にキスしながらとびきりの笑顔を見せてくれた。
言われたとおりベッドの上でまってると上から先輩が覆い被さるようにして抱き締めてきた。
あたたかくて先輩の匂いがして、頭がふわふわした。
身体全体に優しくキスをしあって、見つめあってまたキスをして……。
もうすでにお腹の奥がきゅんきゅんする。
先輩の手が下におりてきた。
「濡れてるね……ふふっかわいい。」
「か、かわいいですか……??」
いつもと違う「かわいい」の言い方にすごくドキドキする。
「ゆっくりほぐさないとね……」
私のなかに指をいれて、ゆっくり動かして……。
いつも自分でやっていることなのに人にされるとこんなに気持ちいいんだ……。
思わず声が漏れる。
「恥ずかしい??」
先輩が意地悪そうな笑顔で聞いてくる。
「…は、はい……」
「チューしながらしよっか…」
先輩とここまでしっかりとキスをしたのははじめてで、恥ずかしくてでも気持ち良くて……
・そしてついに……
「ナカ、いれてもいいかな??」
「は、はい。」
「痛かったら言って……?」
先輩のが中にはいってくる……。
少し痛い……痛いけど……。
「あっ……気持ちいいかも……」
先輩と繋がってる。
先輩の吐息や声が頭のなか一杯になる。
お腹の奥があたたかい。
先輩が動くたびにきゅんきゅんする。
「あっ……せんぱい……!」
「りんちゃん……!」
お互いの名前を呼びながら、キスをしながら見つめあって、頭がとろとろになるまで、エッチした。
お互いが溶けて混ざって、気持ち良くて、幸せで……。
二人ともイかなかった。
結局緊張しすぎてイケなかったのだ。
だけれど、頭がとろとろになって幸せでいっぱいだった。
また、したいって、思った。
そんな初体験だった。