【中学三年の初恋の相手】
同じ中学に通う彼は、同級生。
女子生徒みんなの憧れの存在でした。
サッカー部の部長で、マネージャーの女の子と付き合っているなんて噂も聞いていたし、バレンタインのチョコレートは大きな紙袋に入れて帰っていたという話も聞いていた。
私なんかが、好きになっても仕方ないと諦めていたのでバレンタインにチョコレートを贈ったこともないしサッカーの試合を見に行ったこともありません。
【付き合うきっかけは文化祭】
文化祭の実行委員会に私が選ばれてしまった。
こういうのは、地味な生徒の役割だから仕方ない。
すると、「俺もやる」と彼が立候補してくれた。
打ち合わせや、予算、準備についてなど話すことはたくさんあった。
学校の帰りが遅くなったことも。
自転車通学だった私たち。
雨だったので、その日の私は徒歩で通学していた。
彼は、自転車で濡れながら登校したと笑っていて、つられて笑った。
「こんな時間に先生も見てないんだから二人乗りして帰ろうぜ」と彼の提案にのった。
そして、転倒。
彼の家で汚れたスカートを拭いてもらって、傷口に絆創膏を貼ってもらい。
そのままキス。
【初体験までに一か月 (笑)】
キスはしたものの、その先はどうしていいのか分からないのはお互い様。
中学生で初体験は早いかな?とかいろいろ考えたけれど彼となら良いと思っていた。
二人でベットに入って「こういうことするのかな?」と彼が私の胸を揉んでみても私はくすぐったくて笑ってしまうし裸になっても、どこに入れていいのか分からずお互いの性器の観察会になってしまったり。
笑ってしまうことばかりだった。
【いよいよ初体験】
その日は、笑う日ではなかった。
お互いに、お互いのことをどれだけ好きかを話し込んだ。
好きになったきっかけや、どこが好きか。
将来のことまで。
子供ながらに私たちは真剣だった。
すると、自然にキスをしてお互いを求めるようになりベットに入ると自然にセックスが出来ていた。
私は、ほんの少し痛かったし出血もしたけど彼に抱かれた喜びで心が満たされていた。
【初体験を終えた私たち】
初体験をしたらなんとなく、大人になったような気がした。
その後は高校受験で、あまり会えなかったけれど高校生になってからは会うたびにセックスをした。
飽きることなく求め合った二人は、高校の卒業と同時に結婚をした。
お互いの初めての相手と結婚するなんて、私たちは稀有な分類だと思う。
でも、中学で運命の相手と出会えて幸せなんだとも思う。