・潮吹きの存在
私が潮吹きという言葉を知ったのは、25歳の時でした。
当時付き合っていた彼が、やたらと潮吹きさせたいと言うんです。
最初は、潮吹きってなんだろう?と思いました。
初めて聞く言葉でしたし、イメージもしづらかったんです。
彼に聞いたら、女性器から液体が迸る現象だと。
そんなわけないと思いました。
イクならまだしも、液体が出るなんて信じられません。
ですが、あまりにも彼が見たがっているので私も興味がわいてきました。
「水分はいっぱいとった方がいいんだって」
と言われ、私はかなりの量の水を飲みました。
「後ろからした方がしやすいって聞くから」
彼の背中に寄りかかるようにして、足を大きく開きました。
彼が、ゆっくりゆっくり中を擦ってきます。
気持ち良くていつもより早くイッてしまったのですが、潮吹きはしませんでした。
「変だな。AVではすぐなのに…」
正直、彼がAVでそういう知識を得ていた事がちょっとショックでした。
それから、彼がムキになって擦ってきたんです。
あまりの痛みに私が泣き出し、やっと彼の行為は止まりました。
その日は何もせずに終わったのですが、こんな思いをしてまで潮吹きはしたくないと思いました。
・何度しても
潮吹きに失敗した事は、彼をかなりムキにさせたようです。
それからというもの、指の角度を変えたり体位を工夫しながら何度もチャレンジしました。
ですが、やっぱり潮吹きまではいかなかったのです。
ガッカリする彼を見る度に、なんだか申し訳なくなってしまいました。
落ち込む彼に、私もどうしていいのかわからなくなりました。
私なりに、ネットでいろいろ調べてみたんです。
自分でも、鏡を見ながらやってみました。
自分の性器を見ながら自慰するなんて、あまりにも恥ずかしすぎて直視できませんでした。
でも、これも彼のためと思ってやってみました。
クリを弄っても、バイブで刺激をしても潮吹きはなかなかできませんでした。
ネットでは成功したという女性の体験談がたくさん載っていて、もしかして私だけ?と落ち込みました。
もしこのまま潮吹きできなかったら、彼にフラれてしまうのではないかという不安に苛まれるようになったのです。
・力を抜いていたら
だんだん、彼とは潮吹きについては話さなくなりました。
お互いに気まずくなるし、セックスも気持ちよくないんです。
不思議ですが、潮吹きについて話さなくなってからは彼とのセックスが前以上に濃厚になったんです。
この日も、2回ぐらいしました。
「ちょっと休憩してもいい?」
彼は3度目をしたがりましたが、さすがに体がついていきませんでした。
私がベッドの上で大の字に寝転ぶと、彼が股の間を弄り始めたんです。
指で擦られたり、舌で突かれたりしている内に、なんだかムズムズしてきました。
あれ?
なんか、出そう。
そう思った瞬間。
ドビュッと何かが出たんです。
驚いて慌てて起き上がると、彼も驚いた顔をしていました。
「もしかして、今のって…」
「やったなっ」
私と彼は抱き合って喜びました。
それからというもの、潮吹きは度々出来るようになりました。
想像していたよりも気持ちよくて、癖になりそうです。
何度かイッた後が出やすいようです。