俺の初体験は中三の秋。
文化祭があったころだ。
田舎のそのまた田舎の中学生だから、中三で童貞を捨てるのはヤンキーでもない限り稀な話だったりする。
今思えば良かったかどうかわ分らない想いがある。
目の前のヤレルという誘惑に抗えない弱さがその大きな理由である。
それでは誘惑に負けて経験した初体験の思い出を話していくことにしよう。
夏休み頃だろうか、きっかけとなるラーメン屋に通うようになったのは。
今まではコンビニやスーパーマーケットやパン屋などが買い食いスポットだった。
田舎町のゴールデンコースであり、イケてる中学生なら抑えておきたいスポットになる。
しかし中三の夏は俺たちも少しオトナの仲間入りを意識していた。
そこで白羽の矢が立ったのが町の数少ないラーメン屋に仲間同士で行くこと。
今思うとホント些細なことだよなぁ。
だけど当時の俺達には中々のことなんだ。
2階建てのアパートの1階部分がテナント長屋になってて、そこに入っていたラーメン屋だ。
まさかそこが運命のきっかけとなるとはな、その時は思ってもみなかったぜ。
いつしか常連のラーメン屋になっていて、よく通うようになっていた。
その建物なんだけど、ラーメン屋の他にスナックや居酒屋が入ってた。
それでスナックで働いてるホステスさんとかとラーメン屋で顔合わせてたんだよ。
名前を覚えてもらったりしてさ、話しかけられることも多かった。
可愛がってもらってたってのかな。
大人のチョット色っぽい女性。
当時の俺たちには刺激的だったね。
舞い上がるもんな。
そのホステスさんたちが、実は初体験の相手になるんだよ。
アパートの2階の部屋が寮みたいになってて、一部のホステスさんがそこで生活してる感じだったと思う。
「部屋に遊びに来る?」
「いいじゃない、ちょっとくらい」
結構積極的だよな。
俺たちも3人くらいで「じゃぁ」ってな感じ。
ホント軽い気持ちで大人の世界を覗くってのかな。
招かれた部屋はオンナの園だった。
ただそんなにいいもんじゃない。
散らかっててさ男の部室とそう変わるもんじゃない。
ただ住人はオンナだけあって嫌な感じはしなかったな。
散らかった中にはパンストや下着なんかもあってさ、俺を含め連れもドキドキしてたと思う。
部屋に招かれて別に何をするってこともなく、ホステスのお姉さんとだべって遊ばれてる感じだ。
そして会話の内容は恋バナから経験からエロ事情へ。
「シタい盛りよね」
「毎日ムラムラでしょ」
ド直球のエロトーク。
もしかしたら・・
俺たちの気持ちの中にあるのはエッチへの期待。
そして連れの一人が欲求丸出しでひとりのホステスさんに甘え始めた。
チンチンが立ったとアピール。
欲求とは人格すら変えてしまうのか。
俺だっていやいや俺だってと勃起アピールが始まった。
ホステスさんたちも最初からそう言うことが目的だったと思われる。
じゃあと準備が出来てたかのように、ペアに分かれて各部屋へ向かうのだ。
そして筆おろしが完了する。
さすがに手慣れた大人のオンナ。
色気もあるしエッチの流れも実にスムーズ。
艶めかしいリズムで童貞のぎこちなさを感じさせず射精まで導いてくれたのだ。
そしてホステスさんたちと俺たちの関係はしばらく続くことになる。
最初のペアからシャッフルしてとっかえひっかえだ。
時には3対1で、またある時は1対3でと言うこともあり、大人の体験が増えてゆくのである。