・初めての彼氏
中学2年生の時に、初めての彼氏ができました。
相手は転校生でちょっと大人っぽい子でした。
隣の席だった私は、なにかと話すようになり、気がつくと自然に交際はスタートしていました。
交際とはいっても、登下校を一緒にするとか、放課後にファーストフード店に立ち寄るとかぐらいの可愛いものでした。
それだけでも、なんだかドキドキしていました。
そんな、まだ恋とは呼べないような関係だったのです。
・かくれんぼ
放課後。
誰かがかくれんぼしようと言い出した事で、皆で校舎内でかくれんぼをする事にしました。
私と彼は、隠れる所を探して校舎内のあちこちを探しました。
校舎というのは、意外と隠れる所がなくってどこに行っても人がいるんです。
すると、彼が美術室を提案しました。
うちの中学は美術室がないため、放課後は誰も使わないんです。
早速、私と彼は美術室へと向かいました。
ですが、そこは思春期の私達にはかなり刺激が強い場所になってしまったのです。
準備室には、女性の裸婦像が描かれた作品や、全裸の男性の銅像が置かれていてなんだか目のやり場に困ってしまいました。
すると、彼が不意にキスしたくない?と聞いてきたんです。
そして、そのまま壁に押し付けられる形でキスされました。
私にとっては、正真正銘のファーストキスでした。
よく、ファーストキスはレモンの味がすると言いますが、実際は給食の時に食べたカレーの味がしました。
この時の私は、キスって触れるだけだとばかり思っていました。
だから、彼がいきなり舌を入れてきた時にはかなりパニックになりました。
・初めて触ってしまいました
彼に抱きしめられた時に、なんだか硬いものが当たるんです。
不思議に思っていると、彼がいきなり私の手をズボンの中に入れてきました。
それは、硬いだけではなくとても熱かったんです。
(これって、これって男の子のアソコたよね。えっ?こんな硬いの?)
と、私は初めての感触に半ばパニック状態になっていました。
「あのさ、握ってくんないかな?」
「握る?握るって、こう?」
ほんの少し手に力を込めると、彼が耳元でうっと小さな声を上げたんです。
私は、痛かったのかと思って力を緩めると彼がもっと強く握ってと言うんです。
「あっ、すごい。気持ちいいっ、あっ」
彼が声を出す度に、手の中で熱さは増していき、気がつくとなんだかトロッとした感触が手にまとわりつきました。
一瞬だけ、気持ち悪いと思ってしまったんですが、彼があまりにも気持ちよさそうにしているので、そうとは言えませんでした。
・その後、彼と
かくれんぼが終わり、私は自分がした行為を改めて思い出して、恥ずかしくて仕方がありませんでした。
彼は、こういうのはカップルなら当たり前にするんだと言ってましたが、身近に相談できる人もいなくて、私はそういうものなのかなと納得する事にしました。
それからも、彼は定期的に触ってと頼んできましたが、なんだかとても恥ずかしい事に感じてしまいました。
彼とは、なんとなく気まずい空気になってしまい別れる事になりました。
でも、あの時の初めての感触は、とても刺激的で時折思い出しては、興奮しています。
今思えば、もっとしてあげたら良かったかなと思います。