友達によく言われる。
「柔道部のマネージャーなんて、おもしろくなさそうじゃない?」
だいいち、部員は先輩一人と後輩一人だけ。
その二人を、2年生の私がマネージャーとして支える……なんて言ったって、何もすることなんてありはしない。
つまんない高校生活だ。
――そう思ってた。今朝まで。
でも、今柔道場にいるのは私と先輩で、私は制服を脱がされていて、先輩が私の身体をなめている。
何が何だか分からない。
少し記憶を巻き戻してみる。
昨日の放課後、部活が終わった後に先輩から「明日は朝練やるから、早瀬ちゃんも来てね」と言われた。
確かに、大会も近いし、朝練をやるのは当然にも思える。
それに、筋肉質の先輩は顔立ちも整っていて、本人には言ったことなかったけれど、私は少し恋心も抱いている。
躊躇する暇もなく、「わかりました!」と答えたのだ。
ただ、考えてみたら、後輩には「井上は明日は朝練来なくて大丈夫だよ」と言っていて、少し不思議な感じがしないでもなかった。
そして今朝、柔道場に来てみると、既に柔道着に着替えていた先輩が、いつものさわやかな笑顔をこちらに向けてくれた。
正直、きゅんきゅんしすぎて卒倒するかと思った。
それから、先輩にこんなことを言われたんだった。
「朝から筋トレしすぎて、背中が痛くなっちゃった。マッサージしてくれない?」
マッサージなんてしたことがない。
でも、先輩に触るチャンスだと思って、喜んで背中を指圧し始めた。
すると、先輩は、「仰向けになるわ」と言って、裏返った。
先輩は、柔道着を切るときには上下ともに下着をつけない。
仰向けになった先輩の下半身が目に入ったが、明らかに盛り上がっている。
「ごめん、早瀬ちゃんいい匂いしたから、むらむらしちゃった」
恥ずかしくて目を合わせられない。
自然と私の視線は、先輩の大きな膨らみに固定されてしまう。
「触ってくれないかな……」
「触っていいんですか……?」
初めて触った男の人のそれは、思った以上に固かった。
「固いんですね……」
「早瀬ちゃんに触られたら、もっと固くなっちゃうよ」
すると、先輩は突然起き上がって、私を畳の上に押し倒した。
「まだ授業始まらないから、いいよね?」
答える間もなく、柔道で鍛えた力で抑え込まれて、そのまま制服のボタンをするすると外されてしまう。
今日の下着、中学生の時から着ているかわいくないやつなのに……。
「早瀬ちゃん、乳首きれいだね」
「恥ずかしいです……ちっちゃいし……」
「このくらいの大きさが好きだよ」
好き、なんて突然言わないでよ。
こんな姿できゅんきゅんするの、恥ずかしすぎる。
「俺のも触って」
「はい」
先輩の下半身へ手を滑らせる。
先輩は私の胸をなめはじめた。
「今触ってるの、なんていうものだっけ?」
「え……」
「早瀬ちゃん、今俺の何を触ってる?」
「……おちんちん」
その瞬間、先輩の舌が更に激しく動き始めた。
興奮してくれてるんだ、と実感した。
「先輩、おちんちんおっきいです」
「なめてくれない?」
「私、したことなくて……」
「教えてあげるから」
そういうと、先輩は私の顔の前にそれを突き出した。
私は思い切って、口にくわえた。
「そうだよ、そのまま前後に動いてみて」
「ん……」
顎が痛い。
でも、先輩が気持ちよさそうな顔をしているのを見たら、止まらずにはいられなかった。
しばらくそうしていると、先輩は絞り出すように囁いた。
「いっちゃうかも……」
答える間もなく、口の中に何かが飛び込んできた。
「!」
びっくりして、飲み込んでしまった。
先輩の精液を飲んでしまった。
「早瀬ちゃん、好きだよ」
「私も好きです」
そうは答えたけれど、先輩が恋愛感情を本当に持ってくれているのかは分からない。
それでもいい。
先輩との秘密があるだけで、嬉しい。