「夜な夜な聞こえてきたエッチな声」
それはみなが寝静まった夜のことでした。
どんっ、ぎしっ、ぎしっという不協和音。
隣の部屋からの物音で目が覚めてしまったのです。
(ん・・・なんだよ?この音・・・)
ぼーっとした頭は徐々に冴え、(姉貴か?)と隣の部屋の主の存在が頭に浮かびます。
(なにやってんだよ・・・バカ姉貴)
どうせまたゲームかなんかか?
悪友連れ込んでなんかしてんだろ。
などと思ってやりすごしていたのですが、ガサゴソという物音は一向におさまる気配がありません。
(明日も学校だってのに・・・)
ギシギシとベットで騒ぐような物音。
マジで勘弁してほしい。
「聞こえてきたエッチな喘ぎ声」
あっ・・・やっ・・・だめだって、んっ。
静かに眠ろうとしていると、隣の部屋からいかがわしい声が聞こえてきたのです。
ん?おい、マジかよ。
どうせエロビデオだろ?
信じられない気持ちでいたのですが、ぎしぎしとベットがなびく音とともに、たまに響く声は姉の声によく似たものに聞こえます。
だれだよ?なにしてんだよ。
壁側にあるベット、その壁にさりげなく耳を押し当て、隣の部屋の音を探ってみると・・・
「自宅に男を連れ込みSEXする姉」
スマートフォンの時計を見ると午前1時を回っています。
大学生の姉、放任主義の我が家は、ど田舎のせいもあってか夜に玄関に鍵をかけることもないくらい。
普段は女友達を連れ込んでは遊んでいた姉に慣れてはいたのですが、隣の部屋からの騒音が、こんないやらしいものだったことはそれまでありませんでした。
んっ、あっ、はぁはぁ、やっ。
男が腰を振るかのようなタイミングで時折、壁にドンっという衝撃音がきてびっくり。
ビビるのをよそに、また壁に耳を押し当ててしまうのでした。
「聞きたくなかった身内の喘ぎ声」
はぁはぁ、あっ、やっ、いくっ、いっちゃうっ、んんっ、あっ・・・はぁはぁ・・。
身をよじるかのようなギシギシ音、パンパンっという腰と柔らかなお尻がぶつかり合うような音に、しだいにエッチな声は大きくなっていきます。
ねっ、だめぇっ、みんなにっ、あんっ、きこえちゃう・・ふぅんっ・・んっ・・・
きっと口を塞いだのでしょう?
必死に喘ぎ声を我慢するかのような音に変わりました。
いやらしく耳元で響く姉の喘ぎ声。
普段は低い声で罵り合ってばかりの気の強い姉でもこんな声するんだ・・・。
なによりも弟からみたら昔から暴君のようにしか思えなかった姉貴が、だれかに服従させられされているエッチな姿を想像すると、いやらしいやら気持ち悪いやらで、なんだか複雑な気持ち。
「あのバカ姉貴も女なんだなと思った瞬間」
眠れないどころか、こっちまで変な気分になってきて、図らずとも姉のいやらしい声で抜いてしまっている自分がいました。
ばか、俺は違う女を想像しながらなんだからな、などと意味不明な言い訳を脳内でしながらペニスから精液を抜いていました。
よく聞いていると「はぁはぁ、もう・・・」などという甘いやりとりが聞こえます。
相手はどんな人なんだろう?
などと気になっていると、「ちょっとだけだよ?」などとフェラをしているような。
麺をすすっているようなズズズという音と、明らかに姉の声ではない男の人の声が聞こえます。
あの姉が誰かに尽くしているなんて。
姉もすっかり大人の女性になったんだなと思ったできことでした。