『隠れた名所、アワビヶ浜』
大学生の頃、私は海に近い街に住んでいました。
海水浴に最高な砂浜まで車で15分。
サークルのメンバーとはよくいっしょに海水浴に行ったものです。
ガソリン代以外に特にお金もかかりませんしね。
ところで、この街には俗に『アワビヶ浜』と呼ばれる場所があります。
「浜」という名前が付いていますが、その実態は荒々しい岩場です。
また、そこで貝のアワビは少なくとも私は見たことがありませんし、アワビがいたという話も聞いたことがありません。
では、なぜそう呼ばれるのか。
それはカップルの屋外エッチに最適な場所だからです。
アワビヶ浜、表向きには崖下の岩場などと呼ばれていますが、そこは危険だから絶対に行ってはならないと言われています。
なぜなら波の浸食によってできた洞窟や窪地が多いからです。
しかもそこは潮の満ち引きによってその姿を大きく変えます。
よってうっかり変な場所に落っこちてしまうと自力では脱出が不可能になったり、変な場所に行くとあっという間に海上に取り残されてしまったりするのです。
それゆえ人気はあまりありませんし、地元の漁師たちでさえほとんど近づこうとしません。
また引き潮の時、浸食された岩場の洞窟はいい感じのシェルターになってくれます。
もちろん、満ち潮の時にはほとんど水没するので海について熟知していないと危ないですけどね。
それと無料のシャワーとお風呂付き!
事後の処理や匂いのケアには困りません。
多少、水がベタベタするかもしれませんが……
『屋外エッチの掟』
ともあれ、私と当時の彼女もまたアワビヶ浜の常連でした。
事情を知っている我々地元民はいつ、どこが安全でまたここを利用するための掟は何か知っています。
掟その1。
お酒を絶対に飲んではならない。
死にます。
掟その2。
海のものに手を出してはならない。
ま、生温かい超高級アワビを前にして密漁などする男はいませんけどね!
掟その3。
いざという時、男は責任を持って女を助けること。
これは掟というよりはモラルの問題でしょうか。
あとは人に見せつけるようなことさえしなければ、それと警察または海上保安庁にお世話になるような事態にならなければ、特にあれこれ言われるようなことはありません。
潮が引いている間は心行くまで屋外エッチを楽しむことができます。
『大自然の中、本能のままに……』
彼女はここに来る時、毎回フリフリのかわいい水着を着てくれていました。
そして彼女は抱かれてかわいいよと言われながらエッチをするのが大好き。
しかも互いに水着で、すぐそこに海があるので服に体液が付くだとか匂いの処理がどうだとかそんなことは全く気にせず、思い切り楽しめます。
彼女は前戯の時、水着を着たままやるのですが、この時に彼女の水着に思い切り射精したり精液のぬるぬるで耳やうなじを刺激したりというのは、他の場所ではなかなかできません。
また潮や海の機嫌には左右されますが、ホテルのように時間制限もないのでいろいろな体位をゆっくりと試すことができます。
正常位やバックなどといったありきたりなものだけでなく、ぱっくりと開いた彼女のアワビに向かって射精したり、フェラチオやクンニを同時にしたりと大自然の中、ダイナミックな性生活も思い切り楽しむことができました。
なおこんなに素敵なアワビヶ浜ですが、現在は閉鎖されているようです。
原因はやはり酒だとか。
とはいえ、今も少なくない人がアワビ狩りに出掛けているとのこと。
若い男たちには掟を守って、安全に遊んで欲しいものです。