『社長の奥さんである専務と秘密の関係に』
以前まで僕が働いていた広告会社での体験です。
その会社には、社長と社長の奥さんである専務がトップとして君臨していました。
社長は40代後半でしたが、社長の奥さんの専務はまだ若く、30代になったばかりです。
若い頃、専務はモデルとして働いていたこともあり、その美貌は全男性社員の憧れの的でした。
ある夏の日のこと。
会社の親睦会の席で、僕と専務は同じテーブルになりました。
僕がたまたまプロレスの話をし出したら、「あら、あなたってプロレスが好きなの?」と専務が食いついてきました。
「ええ、まぁ」と僕が応じると、専務は顔を近づけてきて「この近くにプロレスバーがあるのよ。あとで二人で行ってみない? ねぇ、いいでしょ」と誘いかけてきました。
その後、専務ご用達のプロレスバーにお供した僕ですが、マスターおすすめの闘魂チューハイなる飲み物をしこたま飲まされ、60分一本勝負どころか、47分14秒ぐらいで、あえなくダウンしてしまいました。
「ワン、ツー、スリー‥‥」というカウントが聞こえたかどうかはわかりませんが、気づいたときには専務と二人でラブホテルの一室にいました。
「え、ここは――」と言いかけた僕の口をふさいできたのは、専務の甘い唇でした。
『明るく楽しく過激な専務とのプレイ』
それ以来、僕は専務と秘密のデートをくり返しました。
専務はいつも僕に小さなメモを握らせてきて、そこには「今夜はタイトルマッチよ」とか「今日はデスマッチだからね」とか、プロレスに関係したワードが書かれていました。
それが僕への誘いの合図でした。
専務とのベッドは過激なものが多く、まず僕が専務にプロレス技をかけられる。
ギブアップ寸前のところまで行ったら、今度は僕が攻勢に転じて、専務に技をかけまくり、そのままレイプというパターンがほとんどでした。
「もっと、もっと」と言って、さらに過激なプレイを求めてくる専務。
専務取締役という肩書を持つ、日中の専務からは想像もつかないような雌っぷりに、僕は何度もイキました。
『僕は専務の性の奴隷』
やがて専務はオフタイムだけでなく、オンタイム、つまりは仕事中にも僕の体を求めてくるようになりました。
社員が20人しかいないような小さな会社ですが、社会人としてのモラルはしっかりしている職場です。
そんな中で、専務が一従業員でしかない僕の体を欲してくるのですから、これはたまったものではありません。
あるときは専務から「すぐに社長室に来てちょうだい」と言われ、「え、何だろう!?」と思って行ったら、社長は不在でいきなり専務と二人きり。
「今日はサブミッション(関節技)よ」と言って、専務が僕の体に巻きついてきました。
「あ、専務まずいですよ。社長が帰ってきたら大変」という僕にはおかまいなしで、専務は僕のズボンを脱がせ、僕の大事なところをくわえ始めました。
「あー、まずい。イキそう」。
そう思った矢先に、社長の車のエンジン音が聞こえたため、僕と専務は大慌てで服を着て、何食わぬ顔で社長室をあとにしたこともありました。
間一髪で最悪の事態は逃れることができましたが、困ったことに専務ときたら、その後も僕を社長室に呼び出して体に触ってきたり、エレベーターの中で突然キスをしてきたり、僕は完全に専務の性の奴隷と化してしまいました。
『専務とのセックスがばれて、ついに懲戒解雇か』
ある冬の夜。
僕は仕事が立て込んでしまい、ひとりで会社に居残って残業をしていました。
すると、そこへ現れたのが、なんと専務です。
どこかで飲んできたらしく、ひどく酔っていて、「あ、まずい」と思ったら、案のじょう、専務は僕のキスの嵐攻撃を仕かけてきました。
「やめてくださいよ、専務。でないと、またイッてしまう‥‥」という僕のことは気に留めず、専務は「さぁ、脱いで」と言い、僕にセックスを強要してきました。
はぁはぁ。あまりの激しさにもだえ続ける僕。
僕がイキかけたそのときのことです。
ガチャというドアの開く音が聞こえたかと思ったら、なんと社長が仁王立ちして、こちらをにらみつけていました。
無言で立ちはだかる、わが社最強の男――その名も社長です。
ああ、ワン、ツー、スリー。
僕は心の中でスリーカウントを数えると、完璧に「終わった」と思いました。
この会社で過ごした何年かが走馬灯のように、僕の頭の中をかけ巡っていくのがわかりました。
カンカンカーン。
非情なゴングが鳴り響く中、僕はパンツをはいて、ズボンをはき、服を着て「いろいろお世話になりました」と頭を下げて、真夜中の会社をあとにしました。
専務の香水のいい匂いだけが、僕の全身にこびりついていました。
あの夜以来、僕は専務とは会っていませんが、テレビでプロレスの試合を観るたびに、専務との激しいプレイを思い出します。
社長の奥さんでもある専務との超過激なシングルマッチ。
社長室での熱く激しいプレイは、決して忘れることのできないいい思い出です。