私の生まれ育ったのは、山の中の小さな小さな集落です。
その集落では皆家族のような感覚で生活しており、誰もが顔見知りで知らない人はいないというのが当たり前の状況でした。
そんな小さな集落にも学校は存在し、中学生までは村で過ごすというのが一般的。
全校生徒の数は、街のクラス分にも満たないほどで、男子・女子・先生という区別がなく、全員が友達というのが村のルールです。
だからなのか男女の距離が近く、もしかすると町の学校に通っている同世代よりも早熟傾向にあったかもしれません。
現に私の初体験は中学2年生、いたって真面目君な風貌の私がです。
それでは、ちょっと思い出に浸りながら初体験のドラマを思い返してみます。
〈相手となったのは〉
先ほど述べたように、私の通ってた中学校は男女の距離が近い、1年生から3年生まで仲良しです。
小学校も併設されているので場合によっては小学生たちも遊び仲間に加わり、ちょっとした運動会のような遊びになることも少なくありませんでした。
そして幸せなことに、私の世代の中学校では男子2に対し女子が8というハーレム状態。
多感なお年頃ともあってか、必要以上にモテました。
正直言って人生のモテ期のピークと言って疑いようのない状態です。
そしてさらにうれしいことが、女子たちのレベルが結構高い、これは村を出て社会に出た後でも実感できるほど。
本当にあの時代は女子に恵まれていたのです。
その中のひとりが、私と結ばれることになりました。
お相手は一つ年上で中学3年生のみなみ先輩。
親御さんが都会からのIターン組ともあってか、何かとハイカラなイケてる女子です。
明るくて華やかで積極的で、そしてカワイイ。
山奥に降り立ったアイドルというのがピッタリ当てはまり、私的にもずーっと憧れの的でした。
彼女の方も何かと私に気をかけてくれることが多く、もしかするとちょっと気に入ってもらってたのかな。
〈急接近したきっかけは〉
みなみ先輩との距離が縮まったのは中学2年の5月くらいかな。
何か全校生徒で参加する遠足的な催しが開催された時です。
行き返りのバスの席順が隣り同士となり、ジックリ話をする機会が生まれたのです。
その前からもちょこちょこっと話をすることはありましたが、まあそれは集団でのことなので一定の距離感があり。
隣り同士というのは初のことです。
アイドル独り占め席をゲットしたことは歓喜にも値しました。
そして嬉しいことが意気投合、彼女からは積極的に話をしてきてくれます。
おやつなんかも、分け与えてくれて結構世話女房的なところもあるという家庭的な一面に触れることも。
いい感じに盛り上がっていたことから、まわりからヒューヒューなんて古典的なあおりで冷やかされました。
困り気味に「やめろよ」と入っていたものの「もっと、もっと言ってくれ」が内心です。
そうなったからこそ開き直れる私と彼女、バスを降りた後も自然と行動を共にしておりました。
帰りのバスの中では、タオルで隠しコッソリ手をつないでいたのは秘密の話、それがきっかけでなんか付き合うような関係になりました。
〈そして初キッスへ〉
遠足以来、彼女とはまわりの目を盗んで二人っきりで遊ぶことが多くなっていました。
とはいってもデートスポットは、学校裏の山の中とか近所の神社とか河原などが中心。
ごくたまーに、バスに乗り隣町まで繰り出しファストフード店で食事したりショッピングモールをウロウロするという、爽やかカップルのデートをしたことも。
そして町に出たテンションの流れで、ついに初キッスをしてしまうのです。
ショッピングモールのゲーセンみたいなところでプリクラを取っている時のことです。
シャッターと同時に彼女からいきなりホッペにチュッ。
「えっ」と横向くと、今度はぶちゅーッと唇を奪われてしまいました。
それは山奥の中学生のキスとは思えないディープなもので、私は腰が抜けてしまうほど。
お気づきの方もおられるでしょう。
そう彼女はすでに大人のイロハを経験済みだったのです。
〈そして初えっちへ〉
そのキッス以来、彼女は肉食系に大変身、学校内でも神社でも河原でも、二人っきりの時にはブチューッとです。
私もその甲斐もあってキスの免疫もでき、技術も磨かれてきたので、ぶちゅーにはブチューで応戦。
多分当時の村の中で、最もエロいキスをしていたのではないでしょうか。
そして来たるべきは初えっち、すでにカウントダウンに入っているのはだれの目にも明らかです。
それは夏祭りの日、村の人はすべてという勢いで、会場に集合し宴を楽しんでいます。
そんな宴の途中で彼女が急に手を引っ張るのです「イコッ」。
まだまだ宴の真っ最中で抜け出すのはと、私的には不本意。
しかしここが初えっちのベストタイミングとは童貞には分からなかったのです。
以前彼女が処女を喪失したのがこのタイミングだったようで、家族が祭りに参加し誰もいない彼女宅へお邪魔します。
そして遠くで祭りの気配を感じながら、彼女を貪りつくしました。
童貞パワー炸裂で、何度やっても飽きないエッチはこの時だけかもしれません。