彼女の弟を羨んだ話。
同棲中の彼女との生活に良くやって来る闖入者が居る。
それは彼女の年の離れた弟である。
彼女との愛の巣である我が家を避難所か秘密基地とでも思っている様子であり、結構な頻度でおやつなどをタカリに来る。
まあ、別にそれくらいはどうでもいいのだが、問題は現在の状況だ。
今、二人はゲームをしているのだが、問題はその体勢だ。
上はキャミソール下はスパッツという恰好で、うつ伏せでクッションを抱えてゲームで遊んでいる彼女のお尻に弟君が頭を乗せている。
なんて羨ましいことをしてるんだ!
表情こそ取り繕っているが妬みの視線を弟君に向けた。
そして、弟君は僕のそんな視線に気が付いているのか、勝ち誇った顔でこちらを見ている。
「人のお尻を枕にするのをいい加減やめなさい」
ゲームが一区切りついたのか彼女が弟君に苦言を洩らす。
「だって姉ちゃんの尻デカくて枕にするのにちょうどいいんだもん」
「デカくないわよ!」
いやデカいよ?
「アンタも何か言いたそうな顔ね」
彼女が視線をこちらを睨みそんなことを言ってきた。
「デッカイことはいいことだ」だから頷きながら自分の気持ちを言葉にした。
僕の言葉を聞いた彼女はその大きなお尻で弟君を押しのけて立ち上がると、こちらに近づいてくる。
「っふん!」と掛け声と共に軽く腹パンされたので「ぐふぅ」と崩れ落ちておく。
そんな僕らの様子を弟君はケラケラ笑いながら見ていた。
日が暮れる前に弟君を家に帰して彼女と二人でまったりしている時に今日の事を思い出していた。
「お尻枕いいなー」と本当に何も考えず口から言葉が漏れていた。
僕の言葉を聞いて彼女は呆れた様子で溜め息を「はぁ」と一つ吐く。
「ちょっとだけだよ」彼女の許可が出たことに僕は「よっしゃ!」と歓喜する。
彼女は昼時と同じようにクッションを抱えてうつ伏せになる。
「では失礼して」恐る恐る彼女のお尻を枕にする。
適度な弾力とやわらかさ、もし、この感触を再現出来たら爆売れ間違いなしの商品を作ることができると確信するほどである。
まさに人をダメにするお尻である。
「ああ~」とその感触を存分に堪能する。
「頬ずりすな!」
「すぅー」ついでに匂いも確かめておく。
「吸うな!」
まあ、普通に柔軟剤と繊維の臭いだったけど。
「まったくもう」彼女が身体を起す。
お尻枕タイムは終了のようだ。
残念な気持ちが表情に現れていたのか、彼女に呆れられてしまった。
「じゃあ、今度はアナタが下になってよ。人の頭って重いんだから」
コレから物理的に彼女に尻に敷かれるのだろうと思い、言われるままにうつ伏せになろうとしたら彼女に仰向けになるように指示される。
スパッツと下着を降ろした彼女が僕の下腹部に腰を下した。
「そんなに私のお尻が好きなら存分に堪能させてあげる」挑発的な笑みをこちらに向けて彼女は僕の股間のブツを引っ張り出す。
スイッチの入った彼女と呼応するようにこちらもすぐに元気になっていた。
「もうこんなに硬くなってる」後ろ手で確認した彼女はそのままお尻の間に僕のブツを挟み込む。
挟んだ状態で彼女が動こうとするが動くと流石に外れてしまう。
「きゃう!」
だから、彼女のその丸いお尻を両手で鷲掴みにして僕のブツの固定を手伝う。
彼女の尻肉を揉みしだきながら挟まれている自分のブツを刺激する。
彼女自身も身体を上下に振動させて刺激してくる。
その状況に興奮は最高潮へ上りすぐに発射へと至った。
熱い粘性の白い液体が彼女の大きくて形の良いお尻を汚す。
「……あはは、これはマーキングされちゃったな」
「なら、これからは僕が所有権を主張させてもらうよ」
軽口を叩き合い口づけを交わす。
夜はまだまだこれからである。
後日、いつものように弟君が遊びに来た。
「姉ちゃん、尻まくら~」
「だーっめ! そもそも人のお尻を枕にするんじゃありません!」
「ぶぅー、義兄ちゃんからも何か言ってよ」
弟君に助けを求められるが僕は渾身のドヤ顔で応える。
「残念! 彼女のお尻は僕のモノさ!」
割と本気で彼女に引っ叩かれた。