『私がコンパニオンになったきっかけ』
20代後半の頃、崖っぷちホステスとして働いていました。
若い嬢ほどの人気もなく、太客も少なめの私はまさに崖っぷち。
そんな時に、同僚のホステスから「副業」を勧められました。
彼女自身、週に一回か二回コンパニオンとして働いていたらしく「店で働くより楽だし、高給だよ」と。
面接らしい面接もなく顔合わせ程度でいきなり働くことになったのが28歳。
『衝撃の現場』
指名で呼ばれたコンパニオンに同行する形で向かったのは海沿いの大きな民宿。
チャイナドレスでは寒い秋の夜。
案内されたのは12畳ほどの宴会場で、小さいながらもステージやカラオケもありお料理も豪華な宴会場。
挨拶をしてお仕事と言えば、お酌をしたりカラオケでデュエットしたりをイメージしていて、ほぼイメージ通りの宴会が1時間ほど過ぎました。
トイレに行きたいなと思って宴会場を出て向かったトイレは男女共用で、他のお客さんも使用しているので非常に使いにくくプライバシーもないしお互いに気まずい。
ピンク色の照明が漏れている宴会場からは、何の物音もせず何が行われているのか不思議でした。
宴会場に戻る時に、その宴会場から出てきたのは浴衣をはだけた男性だったのですが股間が丸出しでしかもギンギンに起ってる…。
彼がそそくさと向かった先はトイレ。
お察しします。
『洗礼』
宴会も2時間が近くなってきた頃のこと。
お座敷の宴会場でチャイナドレスを着ているので、当たり前のことのようにスリットから手を入れられました。
私も若くもないので、大きく抵抗はせず窘める程度でしたがそれはまだ可愛い方だったんです。
少々、手荒な常連客だったようで股間にマイクを突っ込んできたり。
チャイナドレスの裾を頭の上で掴みあげて「茶巾寿司」と大笑いしたりやりたい放題。
『秘密の小部屋』
週に一度、コンパニオンとして働くようになって少し慣れてきた頃。
ピンクコンパニオンを常駐させていた民宿が捕まったというニュースで賑わいました。
噂では聞いていましたが、お客さんと同じ数のコンパニオンを入れて宴会場で本番までさせていたというから驚きです。
私の働いている民宿でも同様の噂がありましたが、さすがに本番まではなかったので噂だろうと信じていました。
あの日までは。
その夜は、3人対3人の宴会でお客さんも宿の常連だという紳士的な人で安心していました。
普段はコンパニオンを呼ばずに料理を楽しんでいるという話を聞いてますます安心。
しかし、酔いが進んで来た頃私が付いていた人から「あそこにいかないか?」と耳打ちをされたのですがどこのことを言っているのか分からず適当に相槌を打っていたら隠し部屋のことだったんです。
テーブルが積み上げられている一角に小さな引き戸があって、開けてみると這ってしかいけない入口を抜けると布団が敷かれた2畳ほどの空間が。
ムードなのかランプが点灯してボックスティッシュも。
お客さんの手にはコンドームも。
『スケベはいいけど犯罪はいや』
コンパニオンのルールとして、性的サービスは一切禁止だったのでお部屋への入室はお断りしました。
でも、そういうスケベな心は大好きです。
その件があって、私は他のコンパニオン会社にうつりましたがいろいろと良い思い出です。