『童貞喪失の決意』
もう随分古い話になります。
当時、兵庫県内の大学に通っていた私は未だ童貞であることを恥じ、何とか初体験ができないかと悶々とする日々が続いていました。
しかし、女友達もいない私に今すぐ初体験したいと言っても無理な話です。
そこで同じゼミで仲の良かった友人Yにこのことを相談してみました。
すると友人Yも、
「俺もだよ。早く童貞を捨てたいと思っていたところだ」
と反応しました。
予想はしていましたが、友人Yも童貞だったのです。
さらに友人Yにも付き合っている彼女などいなかったことから、まずはてっとり早く童貞を捨てるために風俗店に行くことしました。
幸いにも2人ともふだんバイトをしていて、風俗店に行くだけの余分なお金は持っていたからです。
「よし、風俗に行こう!」
2人は風俗嬢を相手に童貞を捨てることで一致しました。
『風俗店の選択』
冒頭述べたとおり、この話はかなり昔の話であり、2人が目指す風俗店は「ソープランド」と呼ばれる前の「トルコ風呂」と呼ばれていた頃のことです。
兵庫県内の風俗店というと真っ先に思い浮かぶのが福原ですが、当時の私たちの薄っぺらい情報網によると、関西におけるトルコ風呂の殿堂は町全体が風俗の町と噂される滋賀県の雄琴だと認識していました。
そこであえて福原は止めて「初風俗・初体験は雄琴で!」と決めました。
そして大学の授業がないある晴れた平日に私は友人Yと満を持して雄琴に向かいました。
兵庫県からだと結構距離がありますが、車で向かった2人は道中さまざまな妄想を膨らませながら、まだかまだかと先を急ぎました。
車が大津市に入り枇杷湖が見えてくると雄琴まではあと僅かとなります。
やがて雄琴温泉街に到着し、周りを見渡すと枇杷湖を背景に立ち並ぶ風俗店に圧倒されました。
そして2人は戸惑います。
あまりにも風俗店の数が多すぎて、どの店に入ればいいのか分からなかったのです。
すると友人Yは、
「あそこに案内所がある。あそこで聞いてみよう」
と言って目の前の案内所に向かった。
その後、オススメの店名を聞いた私たちはその風俗店に向かって車を走らせたのでした。
『入店』
紹介された風俗店に着いた私たちは最初躊躇しましたが、ここまで来て中止はあり得ません。
やがて意を決して入店しました。
店の人が応対に出て受け付けが終わると待合室に通され、風俗嬢を待つことになります。
しばらくして私の担当になった風俗嬢が来て私の手を取り、個室に誘われました。
風俗嬢の年齢はよく分かりませんでしたが、明らかに私より年上のようで、ひょっとしたら30歳も越えているのではなかったかと思われます。
個室に入ると、当たり障りのない世間話をした後、まずはシャワーを浴びに行きました。
その時、私はどうしようかと思いましたが、たとえ隠していてもプロの目からすれば直ぐ見破るだろうと思って敢えて自分から、
「実はぼくは童貞です。初体験なので宜しくお願いします」
と言うと、彼女はニコリと笑って、
「大丈夫よ。楽しみましょう」
と優しく言ってくれました。
『プレイ』
シャワーが済むと、ボディ洗いをしたのち2人で湯船に浸かりました。
後で知ったのですがそこで「潜望鏡」というプレイをされて思わず興奮し、
「これが風俗か・・・」
と感慨深くなりました。
湯船から出るといよいよマットです。
手際よくマットを引いて準備を終えた彼女は、
「さあ、どうぞ」
と私をマットに誘いました。
それから用意されたオイルを全身に塗られ、2人は全裸で絡み合うようにマットの上で上下に動き回りました。
目覚ましく変化する体位に身体を委ねながら目の前にアップで現れる彼女の乳首やアナルやアソコをマジマジと見つめ、時には舐めまわしながら、妖艶な彼女の女体を満喫しました。
マットが終わるといよいよベッドインです。
まだ前戯の経験がない私の焦る気持ちが伝わったのか、ベッドイン直後、すぐ挿入ということになりました。
最初は正常位で挿入し、腰を激しく動かしましたが、直ぐ疲れてしまったので体位を入れ替え、今度は彼女が上になり騎乗位での行為となりました。
私は寝かされた状態だったのでリラックスでき、余裕も出てきました。
さらに最初に感じたとおり、彼女は少し年配だったせいなのか、アソコは少々緩く、私のムスコも感じにくかったため直ぐには逝きませんでした。
そのため初体験のわりには早漏とならず、ほどほどのところで発射できました。
初体験としてはまずまずの出来だったように思います。
以上が私の学生の頃の初体験の話です。
随分昔の話で曖昧な点や記憶違いで間違っている箇所があるかもしれませんが、基本的に大筋は事実を元にした体験談です。