・自慰行為の存在
中学生の頃。
友達が初めてオナニーを経験したと、興奮混じりに言ってきました。
オナニーという言葉さえ知らなかった頃の私は、それがどんなものかもわからなかったのです。
思いきって友達に聞いてみました。
「一人でエッチな事をするんだよ」
と言うのです。
エッチって、二人でするのだと思っていた私にとっては、まさにカルチャーショックのような衝撃だったのです。
なんだか、とてもいけない事を聞いてしまったような気がしてその日は眠れませんでした。
(エッチって、男の人のアレを女の人のアソコに入れることなんだよね?それを一人で?どうやるの?)
私は、その日からオナニーの事ばかり考えるようになったんです。
そして、オナニーをしたという友達がだんだん大人っぽく見えました。
この前まで、一緒にゲーセンで遊んでたのに、なんだか気軽に誘えなくなったんです。
なんとなく、置いていかれた。
そんな気持ちでした。
私も、大人になりたい。
この時の私は、オナニーをすれば大人になれる。
そんな気持ちで一杯でした。
・情報収集
いざオナニーしてみたいって思っても、具体的に何をすればいいのがわかりませんでした。
まさか、友達にやり方を聞くわけにもいかなくて悶々としていました。
そんな時に、ある小説を見つけたんです。
それは、女子高生が初めての自慰行為で性に目覚めるというものでした。
私は、もしかしたらヒントになるかもと思って早速購入しました。
内容を読んだ私は、あまりのショックにすぐに本を閉じました。
(膣に指を入れるって、膣ってアソコの事だよね?え?これって本当なの?)
私には、主人公の行為が信じられませんでした。
膣に指を入れて、気持ち良くなる描写に心臓がドキドキしてきました。
(皆、こんな事をしてるの?)
私は、本を何度も読み返しながら途方にくれました。
・初めての指挿入
自慰行為について調べていたら、事前の準備も必要だという事がわかりました。
それは、触っただけでは気持ちよくならないという事です。
必要なのは、エッチな気持ちになる事です。
そうしなければ、指で刺激しても気持ち良くならないそうなんです。
そして、手洗いです。
大切な所に雑菌が入ると、炎症を起こすそうなんです。
だから、する前にはきちんと手洗いをしておく事が大切なんだそうです。
私は、手をきちんと洗い準備しました。
そして、いざ初めて指を挿入してみるとそんなに気持ち良くならなかったんです。
あれ?オナニーって気持ちよくなるんじゃないの?とガッカリしました。
やっぱり、私には無理だったのかな?とかなり落ち込みました。
でも、初めてで気持ちよくなる人もいないと書いてあったので私は何度かしてみる事にしました。
・初めての快楽
それは、偶然でした。
偶然、お風呂上がりに体にベビーオイルを塗っていたら偶然指が触ったんです。
その時に、気持ちいいと思いました。
私は、洗面所でオナニ―に夢中になりました。
ヌメヌメしている指は、かなりスムーズに出し入れできて私はどんどん高ぶっていきました。
気持ちいいと同時に、怖くもありました。
なんだか、踏み込んではいけない事をしているようになっちゃいました。
その頃は、まだ陰毛が薄くて指に引っかかるものはありませんでした。
「あっ」
アソコがビクッとしたかと思えば、指が抜けないぐらいの快感がありました。
これが、オナニ―なのだと初めてわかった瞬間でした。
家族が留守の時で良かったと、後からホッとしました。