中三の一学期、学力が非常に低かった私はそれまで拒んでいた塾に行くことになりました。
初めは塾が嫌で仕方なく、何度もサボって友達と夜中まで遊んでは親に怒られたものです。
しかしそんな私も夏休み前には真面目に通うようになっていました。
同じ塾の生徒に恋をしたからです。
相手の名前はカナちゃんで、隣の中学に通う私の一個下の学年の女の子でした。
私は彼女と接点を持ちたい一心で毎日真面目に塾に通い、自習室で一緒に勉強もしました。
そんな努力の甲斐もあってか、なんとか夏休みに入る前にメアドと電話番号をゲットする事に成功したのです。
夏休みに入ると私たちは二人で出掛ける事になりました。
人生初のデートです。
とはいっても中学生だった私たちに遠出するような財力はなく、駅前のカラオケが精一杯でしたが、音楽が得意な私にとっては最も輝ける場所でもあります。
私がここぞとばかりに歌唱力をアピールすると、カナちゃんは優しく私の事を褒めてくれました。
カラオケは二人で行くとローテーションが激しくて結構疲れるもので、3時間くらい歌った私たちはカラオケ部屋の中で談笑タイムに入り、私がそれとなく肩を抱き寄せると、カナは身を許したように私にもたれかかりました。
何をすればよいか分からず、ただ顔を赤くして壁を見つめる私を見たカナはフッと笑い私の頬にキスをしました。
そこで私はハッとして、努めて余裕を見せながら、彼女の眼を見つめると、彼女は静かに目を閉じ、私から唇にキスをしました。
初めてのキスは脳に衝撃が走ると友達に言われていましたが、緊張しすぎて力が入ってしまい前歯が痛かったのを覚えています。
ここで、私は母子家庭を呪いました。
というのも、家庭によるでしょうが母子家庭に育った男の多くは性教育がなされておらず、インターネットを引くお金もDVDプレーヤーすらなかった我が家ではエロ動画を見る事も出来なかった為、私は圧倒的に知識が不足していました。
ディープキスすら名前を聞いたことがある程度だったのです。
私は内心困惑していましたが、彼女になんらかのスイッチが入った事は知識の無い私でも見ればわかります。
何度も唇を重ねてき、私はさも余裕かの様に振る舞っていましたが(これ、どこがゴールなの~??)という疑問がずっと頭の中を駆け巡っていました。
すると、彼女がしびれを切らしたのか私の口に舌を割り込ませてきました。
訳も分からずそれを受け入れ、本能のままに舌を絡めました。
後日、それが正解だったと聞いたときはホッとしました。
数分間のディープキスの中で私は勇気を振り絞り、彼女を押し倒すと彼女は「初めて?」ときかれ、恥ずかしながら「はい、そうです。」と答えると、「じゃあ、教えてあげる!」となんだか嬉しそうに私に言い放ち、私の股間の触れました。
後から聞いた話では彼女はこれが二回目だったそうです。早い人は早いですね。
股間をさすられると気持ちは良いのですが、だんだん惨めな気持ちにもなってきます。
年下の女の子にリードされていては男の沽券に関わります。
同級生から聞いた“とにかく優しく”を忠実に守りながら、友人の家の鑑賞会で観たエロビデオの知識をベースに彼女の胸に触れ、愛撫すると、彼女が「ん…んん…」と小さな声を漏らしました。
その声をセンサーの様に注意深く聞きながら初めての女性の体を執拗に愛撫していると、「そろそろ、いいよ。」と彼女からオッケーサインが。
私の初めての体位は座位でしたが、童貞には難易度が高すぎた為、すぐにバックに変えました。
初めての時はみんなそうなのでしょうか、それまで彼女に手コキされていたせいもあってか、ものの数分でイってしまい彼女にビックリされた事を思い出すと今でも笑けてきます。
彼女とは高校一年まで付き合っていたので、その間は盛りのついたオスメスの様に何かにつけてヤッてました。
男は何でも女性から教わっていくものですね。