これは今から5年前、まだコロナウイルスの流行なんてものはなくて、夏祭りといえばどこも大混雑していた時の話。
当時、俺はまだ高校2年で、妹は中学3年生だった。
家族関係はとても良好だったから、高校生になっても夏になると必ず家族で夏祭りに行ってたんだ。
ちなみに、妹は兄の俺から見てもそれなりに可愛い見た目なんじゃないかと思う。
中の上くらい?かといって変に派手な染まり方はしてないし、むしろもっと自己主張した方がいいだろ、と思うほど大人しくて控えめな性格だ。
その年も例年通り夏祭りは開催。
俺、妹、母親、の3人で行くことになった(父親は仕事で、その年は不参加)
妹は祭りで浴衣を着る習慣がなかったから、確か白か薄い水色だったかの膝上10cmくらいのワンピースを着てた。
19時くらいに祭りの会場に行くと、そこはすでに多くの人で大混雑。
母親は会場入口で混雑具合を見るなり「お母さん花火始まるまでここで待ってるから、とりあえず二人で好きな物買ってきなさい」なんて言って、俺と妹にお金だけ渡す始末。
親父もいないし、ついに怠けやがったなと思いつつも、確かにこの人混みに入りたくない気持ちは理解できた。
仕方なく妹と二人で会場(両脇に屋台が並んだ、それなりに長い通り)に入り、とりあえず人の波に合わせて左の屋台から順番に見ていくことにしたんだけど、進むスピードがとにかく遅い。
突き当たりまで行くのに1時間近くかかってた。
その時点ではまだ俺の食べたい物と、母親が食べそうな物しか買ってなくて、妹は「先にお兄ちゃんのやつ買っていいよ」と言いながら、ずっとはぐれないように俺の服の裾を握ってついてくるだけだった。
そして突き当たりから折り返してすぐくらいの所で妹が、折り返す前の側にある屋台を指差して「あのベビーカステラ美味しそう…」って控えめに言ったから、「先に言っとけよー。じゃあ買ってくるからここで待ってろ」って、妹を残してなんとか反対へ移動してベビーカステラを買って戻っては来たんだけど、どこを見ても妹が見当たらない。
気弱な妹は混雑している人混みの波には逆らえなかったっぽい。
とはいえ、さすがに中3だから迷子なんていう心配はしなかったけど、一応母親に「由衣(仮名)とはぐれたから探しながら戻るわ」と携帯で伝えて、妹を探しながら戻ることにした(妹はまだ親から携帯を買ってもらってなかったから連絡ができなかった)
すでに時刻は20時を過ぎて暗くなってたし、この人混みで身長155くらい?の妹を探すのはちと厳しいかとも思いながら進んでたんだけど、5分くらいで意外に妹はあっさり見つかった。
1mくらい前で、人混みに押し潰されながら(邪魔になってごめんなさい)って感じで申し訳なさそうに流れに身を任せてた。
何やってんだよと思いながらも一安心して、なんとか妹のすぐ後ろまで来たんだけど、ここでふと(面白いから妹が気付くまでこのまま黙って見てよう)って思っちゃったんだよね。
だけど妹は全く気付かない。
妹の性格を考えれば、この混雑の中で周りをキョロキョロ見渡したり、ましてや後ろを振り返ったりはできないことはすぐわかるんだけど、大変なのはここで俺の中でやばい感情が湧いてしまったことだ。
(由衣めっちゃ良い匂いするな。小動物みたいに縮こまって可愛いし、おしりくらい触っても大丈夫なんじゃね?)と。
内心かなり心臓がバクバクしながら、さりげなく手の甲を妹のおしりに当ててみた。
微かにおしりの柔らかい感触が伝わるけど、妹は特に反応なし。
混雑で違和感がないのかもしれないけど、こちらとしては手の甲に全集中なわけで、正直この時点で妹に対して俺の股間はガチガチだった。
そこまできたらもう止められるはずもなく、今度は手のひらを返してしっかりと妹のおしりを撫でまわし、さらにワンピースのスカートを少し捲り上げて、直接おしりの感触を味わった。
妹は肩を大きく上げて息を吸い込んだみたいだったけど、それでもうつむき加減で振り向いたりすることはなかった。
もうなんだかあり得ないくらいに興奮して、その後しばらくしてから平静を装って妹に声を掛けたんだけど、正直なにを話したかはあまり覚えていない。
ずっと頭の中は妹に痴漢したことでいっぱいだったから。
祭りの帰り、ベビーカステラを食べる妹の頭を冗談ぽく撫でてみたら、なんか急に涙ぐみながら泣くのを我慢してた。
痴漢が怖かったんだなぁ、でも可愛いなぁ、と思う夏祭りの出来事でした。