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特殊なプレイ

SMバーを体験して自分がMだと知った話

投稿日:2021年12月27日 更新日:

『SMバーに行ってみた』

ある日、友人に「面白そうな店あるから行ってみないか」と言われました。

その友人はいわゆる夜の遊びが大好きな奴で、そう言われたときに自分も「そういうお店」のことだとすぐにわかりました。

二言目には「SMバーって行ったことあるか?」と来ました。

私はあまり夜のお店には詳しくなく、SMバーも行ったことがありませんでした。

そもそもSMの趣味は私はありませんでした。

「いや、そういうのわからないから」と答えましたが、「じゃあ行って経験してみようぜ」と友人が言います。

友人には言いませんでしたが、自分にとって未知の世界でもあり、若干の怖さがあったのも本音です。

一方でほんの少し興味があったこともまた本音です。

そこで友人には渋々な風で一度だけ付き合うよと言いました。

そして、いざ当日となりました。

雑居ビルの一室にあるお店の外観はよくあるバーやスナックのような扉でした。

少なくとも外観からではSMバーであることはわかりません。

どうやら友人も初めての来店だったようで、意を決して扉を開けました。

『SMバーの楽しみ方』

扉を開けるとよくあるようなバーカウンターとお酒が並ぶ棚が目に入りますが、照明は一般的なバーとは違ったやや赤みを帯びた妖しげなものでした。

そして壁には鞭やロープなどの拘束具、さらには使い方がよくわからないものが所狭しと掛けられていました。

ボックス席の辺りには犬を入れるようなケージに似た檻まであります。

あまりの世界観に面食らってしまった私たちに「いらっしゃいませ」とキワドイ格好をした女性の店員さんが声をかけてくれました。

「靴を脱いでお上がりくださいね」と言われ、「バーで靴脱ぐの?」と驚きましたが、その理由は後で知ることになりました。

靴を預けカウンター席に案内されます。

「このお店は初めてですか?」とにこやかにお絞りをくれるお姉さんに「初めてです」と答えます。

まずは料金システムについて説明してくれました。

料金システムは時間制限なしの飲み放題で女性の場合は料金が安くなるようです。

男性の料金はキャバクラで1セット遊ぶぐらいの値段でした。

ちなみにキャストのドリンクは別でした。

そして一枚の紙を渡されます。

それはアンケート用紙になっていました。

項目は、「あなたはSですか、Mですか」といったものや「好きなプレイ内容は」などSMにちなんだものが多かったです。

中には「あたなが求める相手」でS男性or女性、M男性or女性を選択するといったものもありました。

お姉さんいわく、「お客さん同士で相性の良さそうな人を紹介したりするときに参考にする」のだそうです。

しかし、私は自分がSM自体経験がないので、自身がSともMともわかりません。

そのような回答をしたため、アンケートを返しました。

「なるほど、じゃあ後で確かめてみよっか」とお姉さんが少しいじわるそうな笑顔を浮かべました。

続いて軽くお酒をいただきながら、注意事項の説明を受けました。

まず、他人の嗜好を決して否定したりけなしたりしないこと。

これは一番強く言われました。

色々な趣味の人が来るお店だからこそ大事なルールなのでしょう。

そしてお客さん同士やキャスト相手でもプレイにおいては事前に同意を得ること。

さらに、プレイの中止を求めるときのために合図を決めておくことでした。

口ではイヤイヤと言いながら楽しむプレイでも行き過ぎを防止するために、本当に止めてほしいときの合図を決めておくということのようです。

初めてでわからないことだらけでしたが、このように説明をしてもらい、安心できました。

 

『縛られてぶたれて踏まれてみた』

「今日縛りできる人いるけどやってみる?」

お姉さんいわく、縄での縛りは下手な人がやると神経を傷つけるなどの危険が伴うため、指導を受けた人しかやらないそうです。

お酒も入って私も少し大胆になっていたのか、二つ返事で「やる」と答えました。

私が縛られる側です。

初めに対応してくれたお姉さんと入れ替わりで別のお姉さんが座っている椅子の後ろから声をかけてきます。

「じゃあ最初だから片手だけ縛るね」と耳元でささやき、慣れた手つきで私の左腕を椅子に縄で固定していきます。

「さぁ、これでもう君はこの椅子から動けないよ」と言いながら左耳を甘噛みされました。

柔らかく暖かな刺激で私の股間も徐々に盛り上がります。

それを見てか「やっぱりM君だったね」とお姉さんが少し嬉しそうにささやきます。

「じゃあ次は鞭使ってみようか」と腕の拘束が解かれ、ボックス席の奥にあるスペースに連れて行かれました。

ボックス席ではお客さん同士が何やらプレイをしているようでした。

私は四つん這いにさせられ、お尻を突き出します。

後から聞いた話ですが、鞭も慣れないうちはお尻じゃなく背中を打ってしまったりと技術が必要なプレイだそうです。

まずは一発パァンと大きな音と同時にお尻に衝撃が走ります。

はっきりとした痛みですが、なぜか私の股間は盛り上がっていました。

「どう?」そう聞かれた私は「もっとお願いします」と懇願していました。

最後には仰向けで股間を踏まれるなどもしました。

鞭を打たせてもらいもしましたが、私は打つより打たれる方が好きなMだと知りました。

今回は、店員のお姉さんが相手をしてくれましたが、聞くところによるとお客さん同士でSMパートナーとなる人たちも多いとのことです。

こうして私の初めてのSMバー初体験は幕を閉じ、M男としての人生が幕を開けたのでした。

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