『急遽、姪と二人きり』
僕にはまだ小さな姪が一人います。
名前は仮にF子としておくとしますが、この子の初めての自慰が今回の話なんです。
あれはある夏のことでした、僕は久しぶりに実家に帰省したんです。
お盆休みを取って、墓参りとかでもできればいいなと思っていたんですがね。
しかしながら、うまくはいかなかった。
実家に帰ったら、何やら両親も親戚もバタバタしている。
話を聞いてみると、なんでも祖父方の母が亡くなったから葬式をしなければいけないということになったそうでね。
僕はあまりひいおばあさんとは交流もなかったし、喪服の準備もないからって急遽誰もいない家で一人で留守番をすることになったんです。
ですが、そこでもう一つ問題があった。
実は僕には姉がいるんですが、姉は僕よりだいぶ年上でひいおばあさんとも交流があったのでぜひ葬式には出たい。
しかし、まだ小さい娘を置いて葬式には出れないと。
たしかに、子供一人で留守番させてて火事にでもなったら大変です。
しかしそれなら、こいつにあずけりゃいい。
親戚の一人が指のさしたのは、僕の顔でした。
いや、別にいいんですがね。
元々一人じゃ暇だなと思っていたし、姪の遊び相手にでもなっている方が気もまぎれるってものですから。
だから僕も、何も考えずに姉にあずかると言ってしまったのです。
葬式はどうやら遠方の他の親戚に合わせるようで、一日か二日くらいは向こうに泊まるので姪をよろしく。
そう言って実家を離れる皆の姿を、僕は姪といっしょに見送りました。
最初はぐずられると大変だなぁなんて思っていたものの、意外と姪は考えが大人なのか仕方がないことと割り切っているようにも見えました。
しかし、実際のところそれは思い違いだったと気が付くのです。
『初めての、自慰』
それはその日の夕方のことでした。
僕は今日の夕飯は出前か何かを取ろうと考え、姪に何を食べたいか聞こうと思い彼女のいる部屋に向かいました。
そして、ふすまを開けようとしたときにその中から艶のある声が聞こえたのです。
子供特有の、声変わり前の高い声。
その声がなぜか、妙に艶っぽい音を含んでいる。
音を出さないように、僕はそっとふすまを開けました。
そこには、姪の姿がありました。
彼女は暑かったのか服を脱いですっぽんぽんになり、汗だくのまま一心不乱に自分の股間を撫でていました。
時折、気持ちいいところに当たるのか強い声が漏れるのを見て、僕の股間には一気に血が集まります。
この時の僕は動揺していました。
そして、それが行動にも表れていた。
その時僕の手が、あたって音を立てたのです。
姪は緩慢なしぐさでゆっくりとこちらの方を向くと「おじさん?」と不安そうにつぶやきました。
そして、僕は観念したようにふすまを開けて彼女に近づきます。
「…えっと、何しているの?」
いや、何をしているのかはわかっているんです。
ただ、それを本人が自覚しているのかは知りたい。
そんな僕の思いを汲んでくれたのか、姪は一からこの行為について説明してくれました。
「ここのね、おしっこ出るとこ触るとびりびりするの。だからね、触ってたけどお母さんがだめだって…。」
おそらく、姪は言いつけ通りに姉の目の前では股間を触ってはいなかったのだろう。
だがそれによって、不完全に目覚めかけた性欲は膨れ上がり、母の目を逃れた今になって爆発したのだ。
彼女の拙いながらもどん欲に気持ちよさを求める手の動きを見て、僕はそう確信しました。
そうこうしているうちに、姪の手は徐々に早くなっていきます。
思わず僕は、姪の股間にくぎ付けになってしまう。
そして、ひときわ大きい姪の声と共に彼女は果てたようでした。
しばしの沈黙に、高鳴る僕の心臓の音だけが響く。
まさしく僕は、あぜんとしていたのでしょう。
そんな僕の動揺を悟ったのか、姪は僕にやさしく話しかけます。
「おじさんも…、やる?」
危うく、その言葉一つで出てしまいそうなところを必死で抑えた僕は、何とかやんわりとそれを断ると、姪のところに行った目的も忘れて自分の部屋に戻りました。
それ以来、別に姪と何かあったわけでもありません。
しかしながら、僕自身は今でもあの時の姪を思い出し、性を吐き出すこともあるのです。