『地獄に差す一筋の光』
「童貞はカッコ悪い」、「女と交わったことがないなんてかわいそうだ」という空気は今じゃだいぶ薄れてきたみたいだ。
でも、昔はそれがまったくの当たり前で、「誰々と誰々が付き合ってる」だとか「いつ童貞を卒業した」だとかそういった話は中高生にとってごくごく普通の話題だった。
想像してみて欲しい……
今より上下関係やしごきが厳しい部活、多くの学生にとってスマホどころかケータイも高嶺の花、個人単位で気軽にインターネットを使えないなどといった現代人にとっては地獄のような環境の中、男子学生に許された皆に共通する数少ない娯楽とは何だろうか?
答えは性である。
それに昔は今よりもっとずっと性におおらかだった。
田舎の一部じゃあ大人が若い男女を引き合わせてエッチなことを教え込むって風習もまだ残ってたみたいだな。
……俺の周りではさすがにそんなことはなかったが。
だけれども、自ら男子たちにエッチなことを教えるのを買って出ているかのようにズッコンバッコンヤりまくる子はいた。
俺もそんな子に筆おろしされた男子の一人だ。
『みんなのママ』
相手はみゆきさんという部活の先輩だった。
おっと、別に当時は乱交が当たり前だったってわけじゃない。
一応は学校は不純交際には厳しいということにはなっていたし、熱烈で一途な愛を求める女子というのはまったく普通の存在だった。
だが、みゆきさんは部活内ではちょっと変わった扱いだった。
「みゆきさんはみんなのママ」、つまりは通常の恋愛関係からも女子の普通の交友関係からも切り離された存在で、試合に出られる能力どころか部活で役に立つスキルなんて何一つ持っていなかったのにキャプテンどころか顧問ですら無碍にはできないキーパーソンだった。
それがゆえに顧問を含め全員が「みゆきさん」と呼んでいたのだ……
彼女を快く思っていなかった女子たちでさえ。
もっとも、女子たちからすればみゆきさんは人間というよりは妖怪か怪異に近い存在のように感じられたのかもしれないが。
ともあれ、みゆきさんは多くの男子たちとヤっていた。
なんなら部活やクラスどころか学校という枠を超えて平気でズッコンバッコンやっていたし、もしかすると教師たちともヤっていたかもしれない。
とはいえ、俺たちにはそんなことはどうでも良かった。
なんせみゆきさんは快くナマで出させてくれるのだ。
えっ、そんなに年中ヤりまくって妊娠しないのかって?
しない。
だからある意味安心してヤれたということもあったのかもしれない。
おまけに男の子の扱いが歳のわりに上手いとなれば……
こりゃもう「ママ」という言葉が出てくるのもまったく自然なことだと思う。
『最高の教師』
みゆきさんに筆おろしされた奴は何人もいるが、俺の時はこんな感じだった。
まず、みゆきさんがこちらの服をゆっくりと優しく脱がし、そして同じことを自分にやるように言う。
俺と同じように、多くの童貞が手間取ったことだろうな。
ブラジャーを付け外ししたことなんてあるわけないのだし。
しかし、もっと手間取るのはここから。
男女の服以上に男女の生殖器の違いは大きい。
みゆきさんは並のAVでは太刀打ちできないような手コキでおちんちんを勃起させ、次に自分のおまんこを慰める様子を見せて同じことをこちらにさせるのだが、みゆきさんが言っていたように最初はやはりクリトリスへの刺激が強くなりすぎるようだ。
でも、こちらの手に手を添えながらやさしく力加減ややり方を教え、励ましてくれた。
正直なところ教え方という点については学校の教師たちよりずっと上手かったと思う。
当時なんてバカだのテイノーだのノロマにグズだのそういう言葉が当たり前のように飛び交う環境だったからな……。
それはさておき。
短く刺激的な前戯が終わったら次は挿入である。
言うまでもなく若いみゆきちゃんの膣は濡れ濡れで感度抜群、しかも締め付けもなかなかの名器だった。
さすがママである。
みゆきちゃんが感じる前に出しちゃった奴も多くいただろうな。
まあ、俺もそんな悪い奴の一人だったんだが。
でも辛抱強く数回の射精に付き合ってくれた。
「みゆきママは処女じゃないし」なんてぶーたれる奴もいたが、男慣れしていない処女だったら絶対こんなことはできなかっただろうな。
そしてたぶん、これは将来的に少子化の解決にかなり貢献したことと思う。
本人は子供を産めないということにかなりコンプレックスを持っていたようだけれども、きっと誰も彼女を責めることはできないだろうね。