妻の浮気が原因で離婚してから3年が経つ。
そろそろ新しい相手を、と考えたが、案外職場にも趣味仲間にも、条件の合うフリーの異性というものはいなかった。
スマホで誰か見つからないものかと探し、とりあえず3番目ぐらいに出て来た出会い系サイトを使ってみる事にした。
登録すると、早速多数のメールが届いた。
「――あ、どもー、メルっす」
指定された喫茶店に現れたのは、いわゆるギャルメイクをした女の子だった。
「料金これぐらいなんで」
料金表を見せられた。
後から聞いたが、これは出会い系サイトで約束を取り付け、待ち合わせ場所でデリヘルを押し売りする、「デリ援」と呼ばれる手口らしい。
これの問題は、「普段は売れない子」を押し売りされる事だが、彼女を見る限り全てがそうとも限らないようだ。
「あのー、素直に利用してくれると嬉しいんすけど」
「君……年齢は?」
「20歳。大丈夫、成人っすよ」
喫茶店から徒歩5分もしない場所にあるラブホテルに、私たちはやって来た。
「なんかすみません、こんな流れで」
メルと名乗ったその娘は、恐縮気味に言って服を脱ぎ始める。
「店長にはこういうの嫌って言ってるんですけどね」
露わになった肌は、思ったより白く年齢相応にキメがこまかい。
胸は小さく陰毛もほとんど見えないが、腰から尻にかけての曲線は成熟した女性のものだ。
「こっちもプロっすからね。渋々ってのは違うと思うんっすよ!」
「……君、人気あるだろ」
「えっ、えっ!? いやー、照れるなぁ!」
照れる素振りを見せる彼女を、そっと抱きしめる。
「おう!?」
びくり、としてから、彼女は体重を預けて来た。
メルはキスの後に、首筋を舐め、そして乳首を責める。
同時にペニスを指先でまさぐり始めた。
皮の隙間まで探る細かな指先の動きに、私のものは痛いほどに勃起をしていく。
シックスナインの形になり、私は彼女の割れ目に舌を這わせ、クリトリスを舌先で転がす。
「……ぁぅ……」
ローションも使わずに愛液が溢れていく。
メルは私の亀頭を軽く舐め、それから皮の境目、竿全体を頬ずりしつつ舐め下ろし、舐め上げ、玉まで。
「アナルは、どうっ、すか?」
「最後にキスはしたいから止めといて」
「OK、指だけにしとくっす」
声が上ずり、息が荒い。
クリトリスが弱いようだ。
直後、肛門に生温かい感触があった。
彼女の唾液だと気付く間もなく、指先でくすぐられるような刺激が加えられる。
ちゅぷちゅぷ唾液多めで亀頭をしゃぶられつつの肛門責めに、射精感がこみ上げてくる。
「口の中も顔も、オプション料気にしないで良いっす」
半くわえで喋られた刺激が止めになった。
数年ぶりの相手がいる射精は思いの外大量で、メルの口に半分、顔にもう半分が飛び散った。
「んぶっ!?」
慌てて口を寄せた彼女は、なおも溢れる精液を口の中に受け止める。
それからこちらの方に向き直って座り、両手にだらりと口の中の精子を垂らす。
「飲んで……良いっすか?」
両手に溜めた精子を見せながら、彼女が尋ねる。
「ありがとう、お願い」
「えへへ、了解っす」
彼女は手の精子に口を付けて啜って見せる。
喉を鳴らしゆっくりと飲み干すと、手の精液を舐め取り、それから自分の顔の精子も指で拭い取ってしゃぶる。
「精子って、まずいんすけど、好きなんすよ。感じてくれた、って思えて」
私はメルを強く抱きしめていた。
「え?」
そのままベッドに押し倒し、射精したばかりの筈のものを彼女に挿入する。
「あ……ああ、あぅっ……ああっ……」
そして何度も抽挿を繰り返す。
「ひぃ、はひっ、ひぃっ!」
メルの押し殺した喘ぎが、ついには叫び声になっていき、その声を塞ぐようにキスをする。
唾液と汗と精液と愛液でぬるつく肌が溶け合うような感触のまま、私はメルの子宮の奥にまで射精していた。
数ヶ月が過ぎた。
「ども、お待たせっす」
自宅にメルがやって来た。
あの後私は、彼女との専属契約の提案をしてみた。
元々彼女は週1回程度の勤務だった事から、それを全部指名する事で話が落ち着いた。
直ちに判断をせず、もう少し関係を続けて様子を見るのも悪くはなかろう。
「広いお風呂っすね! これならすぐに洗えるから、色々やれますよ!」
彼女にはまだ見せない一面があるようだから。
「今日はバッチリ頑張りますよー!」